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12月10日(月)知事室で宍道湖漁協の方々と懇談しました

 

 12月10日(月)この日知事室を訪問されたのは、坂本清宍道湖漁協組合長、高橋裕典松江市農業委員及び福田正明県議会議長(宍道湖ます網組合会長)のお三方です。宍道湖の味覚を味わいながら、湖の環境保全の重要性などについて懇談しました。

 

 

懇談の様子

 

 

懇談会のテーブルには、宍道湖の代表的味覚であるシジミの味噌汁、旬を迎えた寒ブナ、シラウオなどの他に、宍道湖漁協の組合員で漁業の傍ら、宍道湖周辺(北側)で農業にも取り組んでおられる高橋裕典さんが生産された「湖北はくちょう米」のおにぎりが並びました。

 

 高橋さんは、冬のあいだ、田んぼに湛水(水をためる)し、餌場(落ち穂、水田雑草の種)を確保することで、白鳥などの渡り鳥の飛来を誘導されています。「はくちょう米」は、この湛水された田んぼで、渡り鳥の糞(ふん)などによる施肥効果により、減農薬、減化学肥料で生産されているブランド米です。

 

坂本組合長は、「宍道湖産品の物流も大切だが、宍道湖の環境を良くしていくことが最も重要だと考えています。そのことが、結果として、宍道湖の漁業振興につながります。高橋さんの環境に負荷をかけない農業の取り組みもその一環です。宍道湖漁協の組合員の約9割は兼業で農業をしています。宍道湖周辺の農家で減農薬、減化学肥料の取り組みが広がれば、宍道湖の浄化に役立つはずです。」と宍道湖周辺での農業のあり方について強調されました。

 

 

 

 

 また、白鳥の飛来状況について知事から訪ねられた高橋さんは、「宍道湖北側、佐陀川に隣接した地域に飛来します。年間200羽ぐらいは飛来していますね。」と話されました。

 これに対し知事は「白鳥を冬の松江のイメージとして、観光に使うといいですね。一畑電車(宍道湖北岸を通り松江〜出雲間を走行)の車窓から白鳥が見えることをPRすれば、一畑電車の利用活性化につながるのではないでしょうか。」と述べました。

 

出席者の方々と

 

 

 宍道湖漁協では、宍道湖の清掃や宍道湖の水源である斐伊川上流の山林にミズナラ、サクラなどの落葉広葉樹を植栽するボランティア活動なども行い、宍道湖の環境保全に積極的に取り組んでおられます。

 

 知事は、「石見銀山も周辺環境の素晴らしさ、自然との共生が認められて世界遺産に登録されました。農林水産物の評価を高めるためには、安全、安心な食べ物というブランド性が必要です。「はくちょう米」の生産を契機に、宍道湖周辺の農林水産物の安全安心なブランドイメージが高まると、他の地域の県産品にも良い影響をあたえるでしょうと。」と宍道湖漁協の取り組みを高く評価しました。

 

 

 

 

 

写真:左から福田県議会議長、知事、坂本組合長、高橋松江市農業委員

 

 

 

 

 


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