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6月5日農林水産業に先駆的に取り組まれている大田市内の方々と懇談

 6月5日(火)、大田市内の飲食店で、農林水産業に従事しておられる3名の方々と昼食をとりながら懇談を行い、農林水産業の現状と課題、地産地消、食育の重要性等について意見を伺いました。

 

 3名は本県最大級の養鶏舎を経営される農業法人協会副会長竹下正幸氏、昨年度の全農酪農経営体験発表会で「生産局長賞」を受賞された酪農家の住田益三氏、そして地元産の魚を使った"かまぼこ"等の加工・販売を手がける月森みどり氏(JFしまね大田支所海の特産品センター代表)です。

 

 懇談会参加者

 

 

この日の食卓を彩ったのは、地場産のお魚と、月森さんが石見銀山の世界遺産登録の記念として商品化予定である、御取納丁銀(おとりおさめちょうぎん/石見銀山産の銀を用いて作ったといわれる丁銀)をイメージし、竹炭パウダーを使って試作した"かまぼこ"でした。

 

 知事をはじめ、懇談会出席者が一様に、「美味しいですね」と舌づつみを打ちながら懇談が和やかに始まりました。

 

まず最初に、月森さんが「平成6年頃から地元の主婦が中心となって練り製品をつくっています。防腐剤、保存料、着色料は一切使用せず、人にやさしい、安心、安全な製品とすることを心がけています。日本橋しまね館を中心に都内のスーパー等でも扱っていただいています。また、最近は魚を食べない家庭が増えていますね。お魚も含めた安全、安心な地場産物が数多く食卓にあがるよう、家庭、学校等での食育を推進する必要があると思います。」と製品に対する"こだわり"と食育の重要性について話されました。

 

写真後列左から住田さん、竹下さん。前列左から知事、月森さんです。

 

 

 

 

 

 

 知事は、「島根県は、都会の人から見ると、いい意味での田舎、きれいなイメージがあるそうです。また、都会では、特に女性は自然食のイメージが強いほど高級感を感じるといわれています。島根の"きれいな"イメージを活かし、都会に安全、安心な地場産物を売り込んでいくことは重要ですね。また、地元に良い食材が沢山あるのですから、地元でもしっかり食べていただきたいですね。」と応じました。

 

また、住田さんは「昔から、地元農家から飼料を購入し、畜産業は堆肥を農家に販売するという相互補完の中で、互いに連携して地域産業の振興を図っていく、耕畜連携が必要であるといわれています。現状では国内で生産される飼料は高価であり、堆肥の製造コストも高いなどの課題はあるが、国際的に飼料価格が高騰を続けている中で、耕畜連携の必要性は増しており、推進への一層の支援を期待しています。」と地域産業の連携の重要性、課題について語られました。

 

 最後に、竹下さんは、エコロジー農産物のブランド化を一層進める必要があること、地産地消の推進が、結局、農林水産業の振興につながり、担い手育成にもなることを強調されました。

 

これに対し知事は、「地産地消の推進については、県としても重要な課題として考えています。今年の2月議会では「しまね食と農の県民条例」を議決するなど、安全な食品の提供、地産地消の推進に県として積極的に取り組んできました。各地域には産業、産物等様々な特色があります。これらの特色を活かし、人々が輝いて生活する地域をともに創っていくことが私の願いです。」と熱い思いを語りました。

 

 

 

 

 


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