平成19年5月13日(日) 邑南町香木の森で開催しました。
溝口知事就任後、初の「どこでもふれあい懇談会」を邑南町矢上にある香木の森公園で開催しました。懇談会には、今年度の「香木の森研修生」と「農業研修生」の方、既に研修を終えて邑南町に定住しておられる方々から、県外から見た島根の印象や実際に邑南町で暮らしてみた感想、定住対策推進のための方策などについて意見をお伺いしました。
はじめに、石橋邑南町長から、香木の森公園や町の研修制度について説明を受けました。(写真1)
邑南町では、定住促進や地域間交流を目的に、平成5年から「香木の森研修」を実施しており、研修生は香木の森クラフト館スタッフとして働きながら、1年間、ハーブ栽培やハーブクラフトなどを学んでいます。平成12年からは、「農業研修」を加え、「邑南町研修制度」として展開しています。
平成18年までに研修を修了した97名のうち、23名が町内に定住。うち15名が結婚、6人が新規就農し、町の活性化につながっています。
平成19年は、4名の研修生が2月から研修を始めています。
(写真1:邑南町長から概況説明)
概況説明の後、研修生の方たちの案内で、グリーンハウスやバラの散歩道、ハーブガーデンなど、園内を視察しました。
グリーンハウスでは、ハーブの特徴や栽培方法、利用方法などについて説明を受けました。(写真2)
知事は花やハーブの苗を購入しました。
(写真2:研修生の方たちの案内でグリーンハウスを視察)
この日は朝から快晴で、初夏の日差しの下、ハーブガーデンで研修生の皆さん方と記念撮影を行いました。(写真3)
左から、稲富京子さん(第5期香木の森研修生)、合田弥生さん(第15期農業研修生)、三島由梨さん(第15期香木の森研修生)、溝口善兵衛知事、長瀬由佳子さん(第15期香木の森研修生)、広瀬勇人さん(第9期農業研修生)、石橋良治邑南町長
(写真3:ハーブガーデンで研修生の方々と)
懇談会に参加したのは、研修生の方3名と研修を終えてIターンされた方2名の計5名で、20代から30代のいずれも県外出身者です。
およそ1時間にわたり、島根の印象や邑南町で暮らしてみた感想、定住対策推進のための方策などについて知事と話し合いました。(写真4)
「自然豊かな暮らしができるのが魅力(長瀬さん)」、「研修すべてが勉強で、楽しい(三島さん)」、「地元の熱意を感じ、研修への応募を決めた(合田さん)」、「地元の方にももっと公園に来ていただき、良さを知ってほしい(稲富さん)」、「集落の高齢化や住宅の不足が課題(広瀬さん)」などの意見が出されました。
知事は、「豊かな自然など、島根の魅力について、若い人たちの口コミで広めてほしい」、「地元の熱意が大切」などと話し、若者を島根に引きつける施策に取り組みたいと熱く語りました。
(写真4:懇談会の様子)
懇談の途中、同公園に隣接する「ミルク工房・四季」を経営する 洲濱正明さんが、工房で生産した牛乳とソフトクリームを持ち、飛び入りでPRに来られました。(写真5)
洲濱さんは、島根県立大学在学中に工房を開設し、同社の牧場で育てた乳牛から搾った生乳を使って牛乳やヨーグルト、ジェラードなどを生産、販売しています。
牛乳とソフトクリームを試食した知事は、「さっぱりしていて美味しい」と完食しました。
(写真5:ソフトクリームを試食)
最後に、石橋町長から、ハーブの寄せ植えが知事に贈呈されました。
(写真6:石橋邑南町長からハーブの寄せ植え贈呈)
新嘗祭献穀田田植式
知事は、懇談会に先立ち、同町中野で行われた平成19年度新嘗祭献穀田田植式に出席しました。
神事に続き、知事は献穀田に入り、早乙女姿の女性と「島根おおちハーブ米」の苗を植えました。
「島根おおちハーブ米」は、レッドクローバーを緑肥としてすき込み、減農薬、減化学肥料栽培されるもので、邑南町はこの発祥の地、主産地です。
奉耕者は、町農業のリーダー的存在である椿勝昭さんで、農業分野、地域社会の発展に大きく貢献しておられます。
式典後知事は、中野北区自治会館で、献穀奉賛会や自治会役員の皆さんと懇談。中野北区の活発な地域活動に感心した様子でした。
写真:御田植終了後、椿夫妻ほか出席者の皆さんと記念撮影
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