１２月６日（木）午前に、知事は県松江合同庁舎で開催された「しまねいきいきファンド事業推進研修会」の活動発表交流会の会場を視察しました。

　

　「しまねいきいきファンド」事業は、高齢者の生きがいと健康づくりを推進し、明るい長寿社会の実現を図ることを目的として、高齢者グループが行う生産・加工事業や、地域づくり活動事業などに助成を行うものです。

 

　この制度を利用して活発な活動をしている県内各地のグループが、お互いの活動を発表する場として毎年研修会が開催されています。この日も、県内各地から５７グループ、約１５０名の方が会場に集い熱気あふれる交流会となりました。

 

 

 

　知事は、会場内に設けられた展示ブースをひとつひとつ回り、地元の産品を活用した木工品や食品、活動内容を紹介したポスターなどをじっくりと視察し、高齢者の皆さんの活気あふれる活動ぶりや経験を活かした豊かな発想を絶賛しました。

　

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【左写真：木のおもちゃを体験してみる知事】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【左：写真木炭生産グループから説明を受ける知事】

 

 

 

 

　最後のあいさつで、参加者の皆さんを前に、知事は「本日見学させていただいたような、行政と民間の中間領域の活動を活発にしていきたいと思っています。活動に目的があると、元気になってきます。元気になりながら活動することで、ビジネスになっている人もいます。皆さんもどうかお元気で活動をなさってください。」と、今後ますますの活躍をお願いしました。

　この日の午後は、知事は島根県林業作業士（通称：グリーンマイスター）養成研修を修了し、認定証交付式を終えられたばかりの方９名と、松江市内で懇談をしました。

 

　「島根県林業作業士養成研修」とは、県内の森林組合や民間の林業事業体に雇用されている若手の現場技術者の中から、将来の林業現場のリーダーとなる技術者を養成するため、島根県が（社）島根県林業公社に委託をして実施しているものです。昭和５７年に制度が始まって以来、すでに１９９人が修了され、県内各地で活躍しておられます。

　この日研修を修了された皆さんは、今年７月から１１月までの間、主に島根県中山間地域研究センター（飯石郡飯南町）で、大型機械の操作技術や労働安全衛生法など専門的な林業技術や知識を延べ４０日間に渡り学ばれました。

 

　 

 

 

懇談の中で、林業に従事した理由について、参加者の皆さんからは、「自然の中で働きたいと思い、Ｉターンした。」「一度他の仕事に就いていたが、やはり山の仕事が合うかなと思い転職した。」など、自然と向き合う仕事に魅力を感じて就職されたという意見が出されました。

 

　そして、今回の養成研修については、「現場で実際に作業していることについて、理論的なことを教えてもらいとても為になった。」「一緒に研修し、協力できるメンバーに会えて良かった。」などの感想がありました。

 

　林業を取り巻く状況は、木材価格が低迷し厳しい状況が続いていましたが、近年徐々に回復の兆しが見え始めています。このような中、皆さんにはこれからの林業を担うリーダーとしての活躍が期待されています。

 

【左写真：認定証交付式後の記念写真。修了生の皆さんと一緒に。】

 

 

 

 

 

 

 

 

　知事は、参加者の皆さんの仕事内容について熱心に質問をし、森林整備の現状についての意見をお伺いしました。

 

　２０〜３０歳代の若い皆さんの闊達な様子に、知事は「林業に皆さんのような若い方が働かれることを心強く感じます。」と期待を寄せ、「都市部にも、自然が好きで山で働きたいと思う人がいると思います。そういった人たちを呼んでくるといいですね。」と述べました。

 

　また、「地球温暖化が大きな問題となっている中、一般の方の森林に対する意識が高まりつつあります。森林を整備することで、都市の人にも環境面で恩恵をもたらしているからです。島根には山が多くありますが、今後とも森林整備に努力をしていきます。皆さんも、ぜひ頑張っていただきたいと思います。」と、

皆さんにエールを送りました。

 

【左写真：懇談会の様子】