10月29日どこでもふれあい懇談会(出雲市、大田市)
知事は、この日、農産品加工所の視察や、農業士の方々との懇談などを行いました。
JAいずもあんぽ柿加工施設・ブロッコリー出荷施設を視察しました。
JAいずもあんぽ柿加工施設では、収穫の最盛期を迎えた島根県特産の西条柿を、「あんぽ柿」に加工する作業が急ピッチで進められている様子を視察しました。
「あんぽ柿」とは、柿の皮を剥いで1週間程度乾燥させた干し柿の一種です。従来の干し柿に比べて柔らかく、若い女性や子どもたちにも人気の高い商品です。平成11年から操業し、平成16年には26万個、今年は皮はぎ機械を導入をしたこともあり、54万個を目標に生産が進められています。県内はもちろん、東京や大阪方面へも出荷されています。
知事は「あんぽ柿は、関西や東京で評価されてきています。安全で安心な商品や自然のものが、都会の消費者に喜ばれてきていますね。」と感想を述べました。
(写真:あんぽ柿の乾燥施設の説明を受ける知事(中央))
また、隣接するブロッコリーの出荷調整作業の様子も視察しました。
(写真:ブロッコリーの出荷作業視察の様子)
農業士の方との懇談を行いました。
大田市波根町にある島根県立農業研修館(島根県立農業大学校内)で、県内の農業士の方々と懇談を行いました。
「農業士」とは、農業後継者の育成や地域農業の振興のリーダーを育成することを目的に知事が認定する制度で、各地域で農業の指導的役割を担っていただいています。
この懇談会では、県内10地区の代表の方にご参加いただき、担い手確保や集落営農などについて現場からの率直なご意見を伺いました。
参加者からは、「担い手を確保をするためには、努力しただけ収入が増える仕組みが必要。」「次の世代を見据えた農業対策をやってほしい。」といった意見がありました。また、「都会の人は、農業に魅力を感じている。島根に呼びこんで、担い手確保対策をしてほしい。」といったような提案もいただきました。
これに対し、知事は「農業に対する行政や農業者の方の役割分担、また国の政策との関わりもあるので、いただいたご意見を参考にいろいろな対策を立てて行きたいと考えています。県外への販路については、現在、大阪の市場や東京のスーパーなどとの提携を行っていますが、11月9日には、東京の紀ノ国屋と提携調印をする予定であり、都会の消費者が求めるものなどの具体的なアドバイスをいただくことにしています。」と、農産品の販路拡大に取り組む考えであることを述べました。
(写真:農業士の方々と)
農業大学校の実習の様子を視察し、学生と懇談しました
続いて、同じ敷地内にある農業大学校の実習ほ場を視察し、学生と懇談をしました。
同校大田本校には、野菜・花き・果樹・肉用牛の4つの専攻科があり、46名が農業技術を学んでいます。
知事は各専攻科のほ場を回りましたが、それぞれの場所で若い学生のはつらつとしたあいさつに迎えられ、代表の方から実習内容の説明を受けました。
知事は、「農業に、若い人が増えるのは大切なことです。県内には、工夫を重ねすばらしい農業をしておられる方がいらっしゃいます。皆さんにも、考える農業をしていただきたいと思っています。そのためにも、しっかり農業の基礎を学んでください。」と激励しました。
(写真:花き専攻科のハウス内で学生から説明を受ける)
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