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平成19年10月17日(水)一日対話の日(出雲圏域)

 

「一日対話の日」は、知事が集中的に県民の方々のご意見をお聴きする日です。

この日は、出雲地域で、県民の方々とお会いし意見交換をしました。

 

ヒラタ精機株式会社を訪問しました

 

ヒラタ精機(株)は、車両のトランスミッション(変速機)の部品を製造する会社で、旧平田市内の製造業では、最も多い従業員(平成19年4月現在で269人)を擁する地域の中核企業です。

 製品の販売先は殆どがマツダです。マツダの他にトヨタにもハイブリッドカー(エンジンと電気など、種類の違う動力を組み合わせて走る車)のトランスミッション部品を提供しており、この製品には、高度な巧みの技が活かされています。

 素材から切削、熱処理、研削、組み立て、検査、出荷まで一貫生産体制を確立されています。

 

企業概要を加藤社長、高原専務よりご説明いただいた後、工場内を視察させていただきました。視察終了後は、会社の経営陣の方々と企業戦略などについて意見交換をさせていただきました。

 

 

概要説明

工場視察

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真上:企業概要の説明受ける知事写真上:工場内の視察の様子

 

加藤社長は「人材育成にも力を入れており、職員の資格取得を会社としてバックアップしている。その結果、高度熟練技能者、島根県優秀専門技能者などの多くの資格取得者がいる。」「地元で調達できるものは地元で調達するのが弊社の方針。地元にも多くの取引企業がある。地元ともに成長する企業になりたい。」

と企業経営における人材育成の重要性、地元企業優先の取引体制など地域密着型の経営方針を熱く語られました。

 

 また、「このような技術力が必要な会社では、優秀な人材の確保が必要ですが、十分な人材確保ができていますか。」との知事の問いに、加藤社長は「人材の確保が難しく、大卒、高専卒が採用できていない。現在は売り手市場で、県外の大手企業に就職する学生が多いのが悩みです。」と人材確保の困難さを話されました。

 

 これに対し知事は、「学生が県外に出て行くのは、地元にもこのような素晴らしい企業があることを学生が知らないからではないですか。学生はもとより、家族や学校にも一度、来社いただき地元企業の良さをPRしてはどうですか。現在、商工労働部でそのような取り組みを行っています。」と県の取り組み状況を伝えました。

 

 その後、話は自動車業界の技術革新の動き、産学連携に及びました。

 

 最後に、知事は「技術力がある会社ほど、優位に事業展開が可能です。平田はこれまで農業のまちと思っていましたが、このような企業があることを知って驚きました。御社が、今後、この地域の中核企業としてますます発展していかれることを期待しています。」と述べました。

 

 

ヒラタ精機の方々と

 

 

 

 

 

 

【ヒラタ精機(株)】

 

会社設立:昭和47年7月(平成13年9月)

所在地:島根県出雲市西郷町字小池718

従業員数:269名(平成19年4月1日現在)

主な事業内容:自動車部品製造

 

 

 

 

 

写真左:ヒラタ精機の方々との記念写真

 

 

宍道湖ヨシ再生プロジェクト植栽イベントに参加しました

 

ラムサール条約に登録された宍道湖の水質や岸辺の環境改善のために、砂とともに竹ポットに入った水生植物のヨシを湖岸に植える「宍道湖ヨシ再生プロジェクト」が出雲市の宍道湖沿岸でありました。

この事業は、平成13年度からNPO法人斐伊川流域環境ネットワーク(斐伊川くらぶ)や国土交通省、地元市町が協力して実施しています。

 

小学生とヨシを植栽する知事

 

 

 

 この日は、地元の小学生ら約1200人が参加し、汗を流しました。

 

 知事は開会式に出席し、「この宍道湖をしっかりと守り、より良い湖とするには、私たち一人一人が宍道湖を大切に思い、行動を起こしていくことが大切です。一人一人の力は小さくとも、みんなで力を合わせれば、大きな力となります。一緒にがんばりましょう。」と挨拶し、子ども達と一緒にヨシを植栽しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左:小学生とヨシの植栽をする様子

 

 

 

平田木綿街道(外部サイト)を視察

 

「木綿街道」は、旧平田市の中心市街地に位置する長さ350mの区間をいい、東に宍道湖、東西を貫流する川と水路に恵まれており、古くから商家の荷を運ぶ市場街として利用されてきました。

 特に、江戸末期から明治初期にかけて、「平田木綿」は、良質の木綿として大阪や京都で高く評価され、遠方との取引が行われるようになりました。

 平田船川に隣接する新町、片原町、宮ノ町周辺は、綿花流通の道として使われたため、「木綿街道」と呼ばれるようになりました。

 

 木綿か街道の商家1

木綿街道の商家2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真上:木綿街道の生姜糖本舗で品定め写真上:木綿街道の醤油店で談笑

 

 

やがて、鉄道や交通の発展とともに、木綿街道は次第に使われなくなりましたが、当時の賑わいを偲ばせる「酒蔵」や「しょうゆ蔵」などの商家、旧家の建物が残っており、下町情緒を今に伝えています。

 

機織り体験

 

最初に、知事は木綿街道を観光ボランティアの平井敦子さんに案内いただきながら視察しました。まちを歩くと目にとまる「黒瓦」や「格子窓」などの平田独特の建物について説明いただくとともに、街道に軒を連ねる生姜糖、醤油、お酒などを商うお店ものぞかせていただきました。

 

また、21日(日)の木綿街道のイベントで一般公開予定の「はた織機」で、はた織りの体験(写真左)もさせていただきました。

 

 このはた織機は、木綿街道にちなんだ展示を空き倉庫で行うことで地域をもりあげようと、「木綿街道商業振興会」が平田本陣記念館の地下にあったものを借り受けたものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 視察終了後、「木綿街道交流館」で、木綿街道の活性化に取り組んでおられる「木綿街道の会」、「木綿街道商業振興組合」及び「ひらた中高年者まちづくり企業組合」の方々に活動の状況をお伺いしました。

 

 「木綿街道の会」からは、会長の小村俊美さん、高松奈津子さん、「木綿街道商業振興会」からは、会長の加藤典明さん、事務局長の來間久さん、「ひらた中高年者まちづくり企業組合」からは、理事長の西谷知英さん、事務局長の持田進さん、そして観光ボランティアの平田敦子さんにご出席いただきました。

 

会場となった「木綿街道交流館」は、平田の商業及び歴史文化の情報発信の場、文化を体験する交流の場として、平成17年に開館し、「ひらた中高年まちづくり企業組合」が出雲市から委託を受けて管理しておられます。

 知事が「先ほどは、木綿街道を平井さんにご案内いただきましたが、当時の賑わいを忍ばせる商家、旧家の建物が数多く残っており、下町情緒を今に伝える古き良き町なみが残っています。」と木綿街道を視察した感想を述べ懇談が始まりました。

 

懇談会の様子

 

 

活動の状況、地域の魅力について尋ねる知事に、各参加者は

 

□「木綿街道で生姜糖のお店(操業1715年)を経営している。平成9年に東京からUターンした。木綿街道の住民が協力して、この地域の活性化を成し遂げなければならないと思っている。」(來間さん)

 

□「木綿街道のセンター的存在である木綿街道交流館を地域活動の拠点としたい。」(持田さん)

 

□「地元にはこの木綿街道を始め、周辺には歴史や自然などの魅力的な地域資源が沢山ある。これらを点から線にそして面に広げることにより旧市街地の活性化を図りたいと思っている。」(西谷さん)

 

□「もともと木綿街道の住民ではないが、9年ぐらい前、木綿街道を訪れ、この癒しの空間に感動を覚えた。この地域に来れば、住民は優しく、町なみに人は癒される。その経験が契機となって、木綿街道に近いところにアクセサリー関係の店舗を出店し、観光ボランティアとしても木綿街道の活性化に取り組むことになった。」(平井さん)

 

□「古き良き建物を残すため重要的建造物群指定に向けて住民学習会を開催したりしている。しかし、指定には様々な条件があり簡単には進捗せず苦労している。登録文化財が集積している町づくりを目指している。」(小村さん)

 

□昭和48年頃から道路の拡幅等の話があり、市と住民が地域の良いものできるだけ残しながら、開発を進めてきた。この地域の特徴は川なみ(隣接して平田船川が流れる)と町なみ。この二つを守りながらこの地域の活性化を図りたい。

 

とそれぞれの活動と思いを熱く語られました。

 

 

 写真上:懇談会の様子。会場は木綿街道交流館

 

また、大阪出身で島根県にIターンされた高松さんは、「転勤で島根に来たが、この地域の魅力に触れ、今は木綿街道の一角で、夏場は料理店、冬場は酒造りを行っている。木綿街道の人たちに支えられて頑張っている。この地域は、豊かな自然に恵まれ、人情がある。職人も沢山いる。古いものが魅力的なのは、造った人の思いが残っているから、暖かみがある。この町の魅力は、都会の若い人に良い刺激を与え、UIターンのきっかけとなるのでは。」と、この地域の魅力が都会の若者の心に響くこと話されました。

 

知事は、「古い町並みが部分的に残っているところが都会にもあるが、このようなところはあまりない。この地域には、出雲大社、平田本陣、築地松、古民家など古いもの、豊かな歴史文化が集積している。これらを一体にして、古いものを巡って歩く、ゆったりとした観光ルートとしてPRしてはどうか。観光客が魅力を感じるイメージ戦略が重要です。」と木綿街道の魅力向上には、出雲地域全体としてストーリー性を持った情報発信が必要であることを強調しました。

 

 これに対して、來間さんは「この地域をより魅力あるものにするためには、木綿街道の個々の商店が魅力的にならなければならない。個々が輝けば、地域の魅力が増加する。」と木綿街道のそれぞれの商店も努力することが必要と述べられました。

 

 最後に知事は、「この地域には、魅力的な地域資源が数多くある。これらを一体としてストーリー性を持って情報発信をしていくことにより、地域の活性化が図られる。皆さんの今度の取り組みを期待します。」と参加者を激励して会場を後にしました。

 

懇談会参加者と 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左:前列左から、持田さん、高松さん、知事、平井さん、小村さん

 後列左から、西谷さん、加藤さん、來間さん

 

圏域別テーマ懇談会(出雲市立平田学習館)

 

圏域別テーマ懇談会では、出雲圏域を中心に県下でNPO活動に取り組む団体の代表者にお集まりいただき、「NPOと行政の協働による地域づくり」をテーマに意見交換を行いました。

 

 出席者の方々に、それぞれの活動内容をご説明いただいた後、懇談に入りました。「県の農林振興センターには、産直市の立ち上げから、NPO法人の設立まで幅広く支援していただいた。現在は、産直に関する講座もセンターと共催する他、売れ筋の商品、農産物の加工方法などもアドバイスを受けている。」という意見がある一方で、行政との協働がうまく進まない理由として「行政とNPOとの役割分担が不明確」「行政が何をしているか情報の開示が不十分」「行政の意識改革の問題」が参加者から指摘されました。

 

また、会場からは、「NPO団体が、活動費の補助申請を行政に行う場合、申請がスムーズに行くように、情報提供や気軽に相談に応じてくれるコーディネター制度を県に整えてもらいたい。」との要望がだされました。

 

これに対し知事は、「現在、県内には180のNPO法人と、その他に法人格はもたないがNPOとして活動する団体が多数あり、各地で医療、福祉などの活動に積極的に取り組んでおられる。行政は、この方々の活動(エネルギー)を背後から支援する必要がある。どうしてそういう問題が起こるのか、勉強し改善したい。」また、「補助申請が円滑に進むように、それぞれの行政窓口で適切な対応をするよう努力する。」と答えました。

 

 

懇談会の様子

懇談会出席者と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真上:圏域別テーマ懇談会の様子写真上:左から野田さん、岸さん、三浦さん、知事、熊谷さん

 長谷川さん、新宮さん、吉岡さん

 

 

 

■■■■■■■懇談会出席者の主な発言■■■■■■

 

 

■熊谷美和子さん(出雲市)

 

NPO法人たすけあい平田(外部サイト)理事長

 

 会員数:80名(労働サービス提供会員)

 

[活動内容]

 

 たすあい平田は、高齢者、障害者、子どもなど福祉を必要とする人に対し、「困ったときはお互いさま」の助け合いの精神に基づく福祉サ

ービスを始め、保健、医療又は福祉の増進を図るための各種事業を実施。現在、県内発の移送サービス支援センター(※)の認定に取り組んでいる。

 

※移送サービス支援センター

移送サービスの講習を実施する国認定の機関。介護を必要とする高齢者などを病院に自家用車を使って送迎する移送サービスを実施するためには、この国認定機関での安全講習が必須。

 

 

[発言要旨]

 

○県外から島根県に来た。相談できる親戚もいない中、子育てに苦労しているとき、平田の人たちが助けてくれた。このとき市民による助け合いの必要性を痛感した。それ以来「困ったときはお互いさま」「お互いが地域の親戚になろう」を合い言葉に大勢の仲間とともに頑張っている。

○家庭内では当たり前のちょっとした支援が人に喜んでもらえるなら自分も是非参加したいと、口コミで仲間が広がった。人集めの苦労はしていない。20代から70代の人までみんなが自然に集まった。

○平成12年にNPO法人になったが、資金面で苦労しているとき行政(平田市)が柔軟に対応し活動を支えてくれた。しかし、行政の窓口によっては対応が異なり、活動に非常に協力的な部署から、最初からできない理由を考えて全く対応してくれないところもある。住民活動の活性化は行政次第。

 

■野田真幹(まさより)さん(松江市)

 

NPO法人もりふれ倶楽部事務局長

 

 会員数:99名

 

[活動内容]

 

 もりふれ倶楽部は、松江市宍道町の県立ふるさと森林公園の管理をするとともに、間伐、森林ボランティア活動の普及啓発、里山の自然の大切さを体験的に知ってもらうための里山自然塾を子ども達、一般の方を対象に実施。

 

[発言要旨]

 

○林業の就業体験を契機に10年前にIターンし林業関係の仕事についた。年を追うごとに、地元には公共事業が少なくなり、企業が減った。林業も労働条件が悪くなっていった。そのような中で林業の就業体験をした時の仲間が中心となって平成16年にNPOを設立した。

○島根県の林業が優れているところは、人工林が山の上までいっておらず、雑木林が残っていること。素晴らしいことだ。水と緑の森づくり税を活用して間伐など森林の保全を進める必要がある。

 

■三浦美代子さん(出雲市)

 

NPO法人まめだがネット副理事長。

 

 会員数:185名

 

 [活動内容]

 

 まめだがネットは、高齢者と女性を中心として活動しており、高齢者の健康づくり、独自の野菜認証制度、栽培履歴のインターネットでの公開など佐田町野菜のブランド化に取り組んでいる。

 

[発言要旨]

 

○平成8年頃から佐田町の野菜をスーパーで販売してもらうようになったのが活動の契機。高齢者と女性を中心に活動し、高齢者の健康づくり、佐田町野菜のブランド化を目指している。安全安心な野菜のイメージを確立するため、独自の野菜認証制度をつくるとともに、栽培履歴も栽培者の顔写真と一緒にインターネットで公開している。

○また、2t冷蔵車を購入し野菜を集出荷(町内の集荷拠点→各店舗)、インターネット通販も行うなど販売力強化にも力を入れている。

○県の農林振興センターには、産直市の立ち上げから、NPO法人の設立まで幅広く支援していただいた。現在は、産直に関する講座もセンターと共催する他、売れ筋の商品、農産物の加工方法などもアドバイスを受けている。

 

 

■岸幹人さん(出雲市)

 

出雲市総合ボランティアセンター(外部サイト)運営委員会事務局担当委員

 

委員数:23名

 

 [活動内容]

 

 旧出雲市内のボランティア団体や個人が災害ボランティアのネットワークづくりとして立ち上げたのが出雲市総合ボランティアセンター運営委員会。9年前から「出雲市総合ボランティアセンター」(出雲市立)の管理運営を実施。センターにはNPO法人から民間の任意団体まで、現在、193のボランティアグループが登録しており、打ち合わせや作業、ボランティア

グループの相互交流を図る場所としてセンターを活用している。

 

[発言要旨]

 

○平成17年度の「県民との協働による島根づくり事業」で「出雲市災害ボランティアマニュアル」を作成し、翌年の災害には大変役だった。災害マニュアルは、全県下の障害者福祉施設などに配布した。このマニュアルを参考にして災害マニュアルをつくったところもある。

○島根ふれあい環境財団21の年度末の解散により、しまねNPO活動支援センターが、今後、どのようになるか分からない状況になっている。支援センターはNPO活動の推進に必要な組織であると考えている。

○NPO支援センターを民間に任せるということはできないのか。

 

■長谷川陽子さん(松江市)

 

有限会社Willさんいん(外部サイト)代表取締役

 

[活動内容]

 

 Willさんいんは、女性、男性、多種多様な人々で構成されるSOHO形態の企業。パソコン関係業務から人材育成、自己啓発セミナーなどの業務を行う。一方で、ネットを通じ、地域活動を手伝ってほしいという団体と特技や経験を活かしたいという人をマッチングし地域が元気になる動きを支援。

 

[発言要旨]

 

○関西からUターンした。地元に帰って情報が簡単に入手できないとことに愕然とした。例えば、公民館で柔道講座を担当する柔道経験者を募集しており、一方で柔道を教えたい柔道経験者がいた場合、双方をマッチングする仕組みが地元になかった。そこでインターネットを通じ様々な情報を発信し、お互いのニーズをマッチングし地域が元気になる動きを支援している。

○協働が進まない理由として言いたいことが三つある。一つは行政とNPOとの役割分担が不明確であること。二つめは行政が何をしているか情報の開示が不十分であること。三つ目は、行政の意識改革の問題。NPOの提案に、最初からできない理由を考えて、積極的な支援、取り組みを行わない職員が多い。

 

■吉岡佳紀さん(出雲市)

 

NPO法人菜の花鉄道をつくる会(外部サイト)代表理事

 

 会員数:7名(理事)

 

 [活動内容]

 

 菜の花鉄道をつくる会とは、一畑電車を応援する会のこと。一畑電車の利用者が減る中、一畑電車の往時の隆盛と一畑電車沿線の活性化を図るため、菜の花鉄道まつり、一畑電車の周辺に菜の花の種を蒔く活動など、一畑鉄道の集客増加対策の企画、立案、実行を実施。

 

[発言要旨]

 

○菜の花鉄道をつくる会の活動は、ある一人の青年の思いから始まった。一畑電車の利用者が減る中、一畑電車の往時の復活と一畑電車沿線の活性化を図るため、なにかできることはないかと考えた末、一畑電車の周辺に菜の花の種を蒔く取り組みを行うことになった。菜の花畑の中を一畑電車が走るというのは、子どものころの原風景。この地域資源を活用しあの頃にもどれば、なにかが変わるという思いで頑張っている。

○行政は一つの道具。行政を自分達の活動に巻き込んでやるぐらいの方が行政側にも理解者が増える。先ほど、行政の側の意識改革の話がでたが、私も実は昨年の7月末ま県職員をしていた。私の周りには、地域の活動に理解があり、熱心な職員が多くいた。県でも、今後、地域活動に熱心に取り組んでいることを人事評価の対象としたらどうか。

○また、NPOで頑張りたいと思っている行政マンを民間に出向させるのはどうか。

 

■新宮基弘さん(出雲市)

 

NPO法人古代出雲歴博ボランティアスタッフの会理事長

 

会員数:90名

 

 [活動内容]

 

 ボランティアスタッフの会は、歴博の利用者により深く島根の歴史と文化を理解して頂くために、展示資料の解説、歴博が実施する展覧会、普及交流事業の支援などを実施。

 

 [発言要旨]

 

○ねんりんピック(平成7年)の頃から出雲大社を中心にボランティア活動を開始した。出雲大社のことを良く知ってもらうためにテキストを作ろうということになり、テキストの表紙絵に高層神殿の絵を描いたところ、翌年、御柱が発見されて驚いた。御柱が歴博の中にあるということで、我々も歴博に入りボランティアスタッフとして活動をすることとなった。

○おもてなしの心をもって来館者に接している。私たちの取り組みが、出雲文化の情報発信の一助となるよう、歴博とともに頑張っていきたい。

 


お問い合わせ先

広聴広報課県民対話室

島根県政策企画局広聴広報課県民対話室
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5770、6501
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