ユネスコについて
【提案】 10月2日受付
Q:ユネスコが「人権尊重と平和」をめざす機構だということを、広く情報発信する必要があると思います。また、 県政の重要課題である人権・同和問題の取り組みを発展させる大きなステップとできるのが、石見銀山遺跡の世界遺産登録ではないでしょうか。
石見銀山遺跡がユネスコの世界遺産に登録され、県としては知事以下全県民の喜びであることが、「フォトしまね」No.168 全誌面にあふれていることを感じます。
ところが、ユネスコが何を目的とした機構であり、いつ創設されたかについては触れられていません。「人権尊重と平和」をめざす機構だということを県民に、さらには世界遺産に関心のある全ての人々に情報発信する必要があると思いますがいかがでしょうか。
県政の重要課題に人権・同和問題の取り組みがあるはずです。その取り組みを発展させる大きなステップとできるのが、石見銀山遺跡の世界遺産登録ではないでしょうか。
【回答】 11月5日回答
対応: 今後とも多くの人々に、石見銀山遺跡の価値を認識していただけるよう努力を重ねていくとともに、一人一人の人権が尊重される社会の実現にも寄与するよう、周知に努めていきたいと考えています。
ユネスコは、国際連合の専門機関の一つとして1946年に設立されました。その前年に採択されたユネスコ憲章の前文には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」「平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない」という言葉があり、ユネスコ設立の目的と精神を明確に表したものとして知られています。
島根県でも、「共生の心」をキーワードに、個性を尊重して様々な文化の多様性を認め合い、すべての人々の人権が尊重され、共に支え合う社会の実現をめざして、教育・啓発に取り組んでいます。その目指すところはユネスコ憲章の前文と合致するものです。
石見銀山遺跡は、ユネスコ加盟国の委員国21か国から構成される世界遺産委員会においてその顕著な普遍的価値が認められ、世界遺産リストに記載されました。石見銀山遺跡に関する調査研究や情報発信もまた、その世界的な価値にふさわしいよう、ユネスコ憲章の精神に則って行っていきます。
たとえば、今夏開催しました世界遺産登録記念「輝きふたたび 石見銀山展」では、こうしたユネスコ設立の目的と精神のもと、石見銀山遺跡の価値を発信するため、開催趣旨の会場内掲示や展覧会図録への記載を行っています。
今後とも多くの人々に、石見銀山遺跡の価値を認識していただけるよう努力を重ねていくとともに、一人一人の人権が尊重される社会の実現にも寄与するよう、周知に努めていきたいと考えています。
(教育庁文化財課世界遺産登録推進室)
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