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地域ぐるみで鳥獣対策シンポジウム
〜地図活用で情報共有を図る〜(第14回GISシンポジウム)
参加無料
開催報告
平成27年12月17日(木)、『地域ぐるみで鳥獣対策シンポジウム〜地図活用で情報共有を図る〜』(第14回GISシンポジウム)を開催しました。
おかげをもちまして、盛況のうちに無事終えることができました。ご参加いただきました皆さま、ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。
1.開催趣旨・目的
島根県中山間地域研究センターでは、研究各部門において地域課題に対応した個別研究を進めるとともに、分野・機関・地域・住民を横断した総合的な研究を推進しています。
近年、本県の中山間地域においては、鳥獣による農作物への被害が深刻な問題となっています。
そこで、地図を活用した鳥獣の生息情報の収集や地域ぐるみで行っている被害対策の事例を発表して情報を共有することで、各地域の活性化の一助となるよう開催いたします。
2.開催実施概要
- 日時:2015年12月17日(木)13:00〜16:00(受付12:30〜)
- 場所:島根県立大学交流センターコンベンションホール(島根県浜田市野原町2433−2)
- 参加者:100名(発表者、スタッフ含む)
開催案内チラシ(PDF形式:390KB)
主催:島根県中山間地域研究センター
共催:島根県立大学
協力:有限会社トランズアクション
内容
12:30〜受付
13:00〜開会(挨拶)
中山間地域研究センター所長吉岡延夫
13:10〜基調講演「地域主体の獣害対策と成功事例〜GISやICTを用いた支援の実例〜」発表資料(15,848KB)
山端直人氏(三重県農業研究所経営・植物工学研究課主幹研究員)
14:00〜発表1「島根県統合型GISを活用したアライグマとシカの生息マップの作成・公開」発表資料(2,613KB)
小宮将大氏(中山間地域研究センター鳥獣対策科研究員)
14:15〜休憩
展示物を見ていただきました(レゴ、ドローン、パネル)
||
14:25〜発表2「田橋・横山地区における地域ぐるみの鳥獣対策」発表資料(3,543KB)
静野誠子氏(西部農林振興センター鳥獣専門指導員)
14:40〜発表3「大東町金成下地区のイノシシ対策〜鳥獣害ゼロへ〜」発表資料(4,593KB)
梶誠吾氏(東部農林振興センター雲南事務所鳥獣専門指導員)
14:55〜発表4「地域自治組織における鳥獣対策の取り組み」発表資料(2,694KB)
二条里づくりの会(益田市二条地区地域自治組織)
15:10〜新技術の導入「ドローン活用の可能性」発表資料(1,498KB)
藤山浩氏(中山間地域研究センター研究統括監/島根県立大学連携大学院教授)
15:25〜パネルディスカッション(質疑応答)
一部抜粋
■質問したい方
□山端さん
Q.サルの点群どうやって得ましたか?
A.GPS追跡調査によってGISデータを取得している。
Q.ICTについて資料を入手したいのですが、問い合わせ先を教えて下さい。
A.農水省との共同開発。来年4月に一般販売予定。
□二条里づくりの会さん
Q.GIS地図について中学生と協力して地図化するというのが、とても良い案だと思いました!
具体的に授業でやるとか課外授業でやるなどは決まっていますか?
A.授業で行っているのではなく、自治組織で全員参加で誰でも参加できる取り組みを行っている。
Q.捕獲についてどう考えるか。
A.いかに出ないようにするか、草刈り、柿もぎ、檻観察を報告。
□静野さん
Q.鳥獣対策について地域へ認識されるためには?
A.行政へ対応を求めていたが、成功事例を知ること。初めは指導者主体であったが、被害があった地区の
人の成功が周辺を巻き込む。
□小宮さん
Q.対策と地域の結団
A.アライグマは根絶が必要(特定外来種)。住宅地図の活用をすると他の人も関心を持ってくれるのでは。
□梶さん
Q.集落点検について
A.過程が大切。
□(有)トランズアクションさん
Q.個人でドローンを購入できますか?
A.購入はできるが、業務用の無線は免許制なのですぐに飛ばすことができない。事故は、起こるべき気象条件でおきているのでコンプライアンスが必要。
15:55〜閉会
アンケート
47名の回答をいただきました。貴重なご意見もたくさんいただきました。ご協力ありがとうございました。
1.あなたの年代
2.性別
3.活動区分
4.基調講演について
非常に有意義だった | 有意義だった | ややもの足らなかった | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25 | 19 | 1 |
自由記述(一部抜粋)
・連携の大切さを確認した。
・とても良い事例の話で今後の参考になる。そこに住む人たちの積極的な参加、協力を得る方法が課題だろう。
・内容、話し方、ペース配分が上手い。資料も(両面)わかりやすかった。
・ICTによる罠の遠隔監視システムにすごく興味を持った。
5.発表について
非常に有意義だった | 有意義だった | ややもの足らなかった | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 24 | 5 |
自由記述(一部抜粋)
・マップを使うなど官民が一体となって取り組みをしていることがわかった。自分たちにも何ができるか考えたいと思った。
・地域が自分たちのこととして取り組む体制をつくられていることが大切であるということを再確認できた。
・失敗事例をもっと聞きたい!
6.全体について
期待以上だった | 期待どおりだった | 期待と違っていた | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
19 | 22 | 2 |
自由記述(一部抜粋)
・様々な知見を知ることができ、大変有意義だった。
・島根県の誇る各鳥獣専門員の話が聞きたい。
・それぞれの研究が実際のデータの分析により行われており、地元住民からするとかなり説得力のある内容であった。
7.こういったイベントがあったら参加しますか?
参加します | ほかの人に紹介したい | 参加しない | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
42 | 9 |
その他なにかありましたら自由に記述してください
一部抜粋
・一番重要なことは住民が立ち上がらなければ獣害対策にはならないことを認識できたことと住民への声かけの必要であることを学んだ。
・成功事例も良いが、失敗例も教えてもらえば。
・集落での活動が出来るまでが大変で人任せの対応が非常に多いです。被害防止対策の上の捕獲で対応すること、人の意識の変化が必要。
・今後のドローン活用の可能性、広がりを期待する。
・島根県中山間地域研究センターの取組みは、他県にできない、すばらしいと感じました。
ご不明な点、ご質問等ありましたら下記までお問い合わせ下さい。
情報ステーション【担当:渡部、西谷】TEL:0854-76-3828
お問い合わせ先
中山間地域研究センター
島根県中山間地域研究センター 〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207 TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758 Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp