陶山専門研究員「森林防疫賞」受賞
陶山専門研究員が7月22日,東京において森林防疫賞(全国森林病虫獣害防除協会会長賞)を授与されました。
森林防疫賞は「森林防疫」誌に掲載された論文から優れたものに与えられる賞です。受賞対象になった論文の内容は「サクラの“ならたけもどき病”の防除に関する研究」です。
陶山専門研究員は松江市城山公園でサクラの衰弱・枯死原因となっている“ならたけもどき病”について研究をしてきました。同研究員はこれまで不明であった本病の伝染様式を調査し、病原菌は胞子で分散したのち、土壌中で根の接触よって広範に伝染することを明らかにしました。また、病原菌は枯死木の根株に9年以上と長期間にわたって生存し、根株は本病の伝染源となっていることを明らかにし、本病を防除する上で枯死木の根株を除去する重要性を提示しました。これらの研究成果の一部が森林防疫に掲載され評価を受けて、今回の受賞に至りました。
陶山専門研究員は現在、松江市観光地樹木保全委員として、松江市が行うサクラ樹勢回復事業について助言・提案を行っています。
授与後に研究内容について講演をしている陶山専門研究員
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