間伐材等小径材利用事例集
本県の林業は、昭和30年代から積極的な拡大造林に入り、人工林面積17万ha余、率にして36%と育成的林業の途を歩んできました。しかし若齢林が多く、これら育成途上にある森林の整備を適切に推進することが重要な課題となっています。中でも間伐の促進が最大の課題であります。
間伐の実施は、木材価格の低迷、間伐対象林分の小規模、分散化、生産基盤の未整備等により、その実が低い状況にあります。このような状況を打開する一方法として、また資源有効利用の立場から間伐材等小径材の利用拡大が強く要請されています。
間伐材等小径材の利用開発の試みは、これまで色々と取組まれていますが、その多くは実用化、企業化に成功してないのが実情であります。
このような背景を踏まえ、当センターでは昭和61年度より、木材の需要拡大を目標とした「木材利用開発事業」の一環として、間伐材等小径材の利用開発試験を行ってきました。間伐材等小径材の利用は、多面的な取組が必要なことから、簡易に作製が可能な木製品をねらいとして、小径材のもつ木肌の美しさ、節のもつ面白さを生かした製品や、木のよさを生かした、しかも簡易に組立、解体が可能な遊具、園芸資材等の試作試験を行うとともに利用、普及にも努めてきました。
今回、これらの試作品がかなりまとまったので「間伐材等小径材利用事例集」として発刊することとしました。作品の中で既に利用されているものもありますが、この小冊が木材関係の方々はもとより、広く一般の方々の参考となり、間伐材等小径材の需要促進にいささかでも寄与できれば幸に思います。
(「間伐材等小径材利用事例集」はじめにより転記)
■発行年月 平成3年3月
■内容(全109ページ)
簡易木製品
遊具
その他
■入手方法
本報告書については、若干の余部がございますので、ご入り用の節はお問い合わせください。
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