森のあそび場
令和4年3月23日(水)曇りのち雨
「森林」という言葉を聞いてみなさんは何を想像するでしょうか。
多くの方は木々が立っている場所を想像するでしょう。その思い浮かべた風景は、森を遠くから眺める視点から見えるものだったのではないでしょうか?
森の中にいるご自分の姿を想像し、葉がこすれ聞こえてくる木々のささやきやごつごつと地上に盛り上がった根の力強さが語る生命の力強さに思いをはせた方はいるでしょうか。
現代では人々が山へ入る機会は少なくなっており、経験がないという人も多いと聞きます。
その原因の一つとして、人々が森林の価値を木材という「生産物をつくる場」としか捉えていないからだ、とする考えがあります。
そこで、森林という場に「あらたな価値」を見出す動きが興ってきています。その一例として、私は森林空間を「あそび場」として子供たちとともに学びを得る人々を知っています。
彼らは曲がりくねった樹に登る楽しさ、あたたかみのある木でなにかを生み出す喜びを子供たちと分かち合いながら、森林という場に「あらたな価値」を見つけようとしています。
私も森林の「あらたな価値」を見つける旅路を、その人たちとともにこれからも歩んでいきたいと思います。
あなたは森林にどんな「あらたな価値」があると思いますか?
(森林保護育成科)
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