• 背景色 
  • 文字サイズ 

島根県オリジナルえのきたけ品種登録へ

平成30年3月22日(木)天

 

 3月20日、島根県職務育成品種審査会が開催され、当センターの冨川、宮崎両研究員が県内自生種から育成したエノキタケの新品種が、

種苗法に基づく品種登録出願に値する旨の決定をいただきました。
島根県のきのこ生産額は、約17億円/年(H27年)で栽培作物としては米、ぶどうに次ぐ生産額であり、中山間地域の主要な生産物と

なっています。しかし、その9割をシイタケが占めており、更なるきのこの生産振興を図るには、多品種化と商品力の強化が課題と

なっていました。
そこで、平成17年度から県内に自生する有用きのこの栽培化を目的として自生種の採取を始め、平成24年度から今年度まで重点研究

プロジェクトとして交配や選抜を重ね、品種育成と栽培技術の確立に取り組んできました。

 本プロジェクトでは、エノキタケの他、ブナジメジ、ショウロ、ナラタケの品種育成にも取り組み、このうちエノキタケの1品種につ

いて品種登録出願の決定があったものです。
この品種の特徴は、生長が早く、色は黄白色、シャキシャキとした歯触りで、旨味成分も多く含んでいることです。

 今年の秋以降に本格的に生産販売が始まる予定ですが、センターとしては、生産現場で積極的に導入してもらうことを願っています。

出願してから正式に登録決定が出るまで数年の期間を要しますが、もし最終的に登録決定となると、センターとしてもうれしい第1号の

登録品種となります。研究に取り組んできた冨川、宮崎両研究員の長年の努力に敬意と感謝を表します。

 なお、これに併せて、4月からきのこ研究体制を充実させるため、センター内に新たに「きのこ・特用林産科」を設置することにいたし

ました。

 

写真1

 

☆★☆所長嶋田☆★☆

 

前回のコラム


お問い合わせ先

中山間地域研究センター

島根県中山間地域研究センター
〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207
TEL:0854-76-2025 FAX:0854-76-3758
Mail:chusankan@pref.shimane.lg.jp