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3月2日「竹灯明の雪アート、竹筒の炊き込みご飯」を開催しました

令和7年3月12日(水)

 

3月2日(日)に、第12回目の県民の森ふれあい講座「竹灯明の雪アート、竹筒の炊き込みご飯」を開催しました。

 

当日は朝から小雨降る中での開催となりました。

講師のもりふれ倶楽部さんには、屋外でご飯を炊くため、雨除けのトタンを設置していただきました。

大量の雪解け水が足元に流れる画像

足元に川のように流れているのは雨水ではなく、除雪で倉庫裏に寄せた雪からの雪解け水です。

 

竹灯明の画像

年度末ということもあってか少人数での開催となりましたが、ほっこりとアットホームな雰囲気の講座になりました。

ご飯を炊く竹筒の加工

最初に、竹筒でご飯を炊くための加工を行いました。

画像では竹の大きさがわかりにくいですが、節と節の間が35センチあり、太く大きな竹でした。この節間にお米の投入口を作り、3合のお米を炊きます。

竹筒にノコギリで切れ込みを入れる画像

ノコギリで投入口の切れ込みを2本入れます。

 

ナタで縦に刃を入れる画像

2本入れた切れ込みの間に、ナタの刃をあて、ハンマーで叩きまっすぐ割ります。竹が太く、すんなりと割れ目が入らなかったようです。

 

投入口を作った画像

投入口ができました!切り取った部分は「ふた」に使います。

 

針金で取っ手をつけた画像

針金を通して取っ手にします。「ふた」が竹筒の中に落ちないように、片側の切れ込みは斜めに入れてあり、細かい工夫が施されています。

 

底の部分をナタで平らにする画像

おき火の上にセットした時に転がらないように、底にする部分をナタで平らにして、完成です。40分程の作業ですべて加工ができました。

お米とだし汁をセットして、おき火の上に

いよいよ材料の投入です。お米は3合分。

投入口にお米を入れた画像

炊飯器と同じように、この竹筒で炊けてしまうことが、とても不思議に感じます。

 

だし汁を投入口に入れる画像

だし汁と、にんじんや椎茸などの具材を入れます。

 

おき火コーナーの画像

無煙炭化器「おき火」コーナーと雨除けのトタン

木工室で竹筒の加工作業を行う間に、外で薪を燃やして、一定の火力が保てる「おき火」を作ります。

 

おき火の上に竹筒を置いた画像

おき火の上に竹筒を置くと、すぐに竹筒から泡が出てきます。このまま1時間程度、置きます。

竹灯明を作って、お昼ご飯

ご飯が炊きあがるまでの間に、木工室で竹灯明作りを行いました。竹筒ご飯には太いモウソウ竹を使いましたが、竹灯明にはマダケを使いました。

竹筒を受け取るお子さんの画像

竹筒が床に落ちる前に、両手でキャッチ!の場面

 

ドリルで穴を開けた竹灯明の画像

ドリルで小さな穴を開けると、ユニークな表情に。

 

ロウソクを灯した竹灯明の画像

ロウソクを灯してみると、ほんのり優しい炎の色になりました。

 

炊きあがり、ふたをとった瞬間の画像

外では無事に(?!)ご飯が炊きあがりました。ふたを取った瞬間、湯気とご飯の香りが漂いました!

ふっくらとした炊きあがりと、竹の香りに感激されていました。

竹のしゃもじでご飯を混ぜる画像

炊飯器でも同じ材料で炊きましたが、竹筒ご飯はとても香ばしく、違いがよくわかりました。

雪遊びとスノーシュー散策

午後は竹灯明を雪の中に入れて、灯りを楽しみました。

雪の中で竹灯明に灯りを灯した画像

何ともいえないほっこりする表情です!

ご家族で作られた竹灯明を雪に並べた画像

こちらはご家族で作った竹灯明をすべて雪の中に並べられたところです。

 

雪を掘っている時、雪の中からウロチョロと小さな虫が出てきました。

セッケイカワゲラの仲間の画像

森林インストラクターの先生によると、この虫はカワゲラの仲間で、雪の上でみられるそうです。

急に掘り起こされたからか、雪の上を忙しなく動き回っていました。気温が低くても動き回れることも不思議ですね。

 

スノーシューで雪の広場を散策する画像

最後にスノーシューを履いて、雪の広場を自由に歩いていただきました。

2週間前には一面サラサラの新雪が積もっていた県民の森も、この頃にはザラメ雪となっており、油断しているとズボッとはまりそうになりました。

 

キッズ用スノーシューの画像

お子さん達はキッズ用スノーシューを履いて、怪獣の足あとを雪上にたくさん残されていました。

講座アンケートにお寄せいただいた感想をご紹介します
  • とても楽しかったです。材料を山から採ってきて、人力で処理して調理、最後は燃やして自然に還す。今、一番大切にされていることです。県民の森という立地を活かした講座を今後も続けて下さい。
  • 娘の念願叶って、竹を使って工作ができました。とても満足そうでした。竹筒で炊いた炊き込みご飯は、とても美味しかったです。お吸い物や酢の物も作ってくださり、贅沢なお昼ご飯になりました。スノーシューもなかなかできない体験だったので楽しめました。家族で貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。また来年度も参加しようと思います。
  • 県民の森に行くことで気分がリフレッシュします。また、子どもだけでなく大人も工作や調理が楽しめます。インストラクターから動物、植物、昆虫などについてもお話があったりして勉強になります。参加費もリーズナブルだと思います。子ども達も今ではイベントカレンダーでイベントを楽しみにするようになりました。また家族で参加したいと思います。

県有林管理スタッフ

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