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県議会での進退表明:知事発言要旨(平成18年11月27日)

平成18年11月27日開催の島根県議会11月定例会において、澄田知事は進退表明を行いました。

発言要旨については下記のとおりです。


 

 来春の知事選挙を控えまして、この際、私の決意を述べたいと思います。

 私は、昭和62年4月、知事に就任して以来、今日まで5期20年にわたり、県民の皆様からの負託にお応えするため、県民本位、地域主体を基本理念とし、「この身を県政に捧ぐ」との思いで全身全霊を傾けてまいりました。

 この間、議員各位をはじめ県民の皆様には、多くの温かい御支援と御協力をいただきましたことに、心から感謝を申し上げます。

 知事に求められる資質や姿勢には、様々なものがあろうかと思います。私は、まず第一には「ふるさと島根」をこよなく愛していること、そして、本県を最善の道へと導いていく先見性、指導力、行動力、忍耐力を持つことが大切であると考えております。

 さらに、私にとりましては、20年間県政をお預かりする中で、自らがなした決断や行動の蓄積、さらには国内外で培ってきた肝胆相照らす人的なネットワークなど、年数を経るとともに積み上げてきた自負と誇りが、現在の県政運営にあたる上での大きな底力になっているものと考えております。

 その一方では、マンネリズムに陥っていないか、もっと違うやり方があるのではないか、と常に自らに厳しく問いかけてまいりました。挑戦者としての緊張感を持続するために要する力は、年を経るごとに大きな負担となりつつあることも実感しております。

 知事の職を続けることにより高まる県政推進の力と、何ごとにも挑戦し続けるための精神力の維持を、静かに自らに問いかける日々を過ごしてまいりました。

 そして、私が自らに下しましたのは、「この5期目の4年間が自らの知事としての極みである」との判断であります。

 私は、ここに、来春の知事選挙に出馬しないことを、県議会の皆様をはじめ、県民の皆様に対し、表明いたします。

 「知進知退」。進むときを知り、退くべきときを知る。

 この私の決意を、何とぞおくみ取りいただき、御理解賜りますようお願い申し上げます。

 本県は、今まさに「県政改革勝負の時」にあります。一瞬たりとも、疎かには出来ません。私に与えられた任期の限り、これまでどおり持てる力を振り絞って、「愛する島根」のために粉骨砕身の努力をする決意であります。

 県民並びに議員各位の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。


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