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知事表彰・懇談の様子

 渡部さん高見さん

 写真左:渡部勝さん、右:高見弘志さん

 

木村有機農園品川さん

写真左:(有)木村有機農園(代表取締役:木村晴貞さん)、右:品川喜代市さん

 

福島さん阿知波さん

写真左:福島充さん、右:阿知波義雄さん

 

戸鳴さん 受賞者と知事の懇談の様子

 写真左:戸鳴正史さん、右:受賞者と知事の懇談

 

 

受賞者の活動概要

渡部勝さん(松江市東出雲町)

 「伐って・使って・植えて・育てる」循環型林業を推進していくうえでは、伐採跡地の確実な再生を図る必要があり、造林用苗木の安定供給が重要な課題となっています。

 渡部氏は、苗木の生産量、質ともに県内でトップクラスの生産者であるとともに、管内外を問わず積極的に生産者育成を図ることなどにより、県の循環型林業の推進に大きく寄与されました。

【県下トップクラスの苗木生産実績と高い苗木生産技術】

県の苗木自給率が60%と低迷している中、県内苗木の1割以上を生産する県下トップクラスの生産者です。また、80%以上の高い得苗率を維持するため、苗の状態に応じた適期・的確な作業の実施しており、生産された苗木は根が発達して良質なため植栽後の活着率が高いことから、関係者から高く評価されています。

【苗木生産者の育成指導に尽力】

 県林業種苗協同組合主催の苗木養成講習会や県立農林大学校で講師を努めるほか、苗木生産者への現場指導、視察受け入れなどにより県内生産者の技術向上に尽力されています。技術指導の際は分かりやすいように生産ノウハウを画像化するなど工夫をされ、これらの熱心な指導により、今年は松江管内で27年ぶりとなる2名の新規参入者が見込まれています。

 

渡部さん育苗指導の様子

 写真左:渡部さん、右:森林組合への育苗指導の様子

 

高見弘志さん(出雲市浜町)

 高見氏は、13年間の長期にわたり出雲市の浜山地域において住民参加型の植樹活動に関与され、平成22年に設立された「浜山を守る会」では設立時は事務局長、現在は副会長として中心的な役割を努めておられます。

 植樹活動は、参加人数、植栽本数ともに他団体を大きく上回る規模となっており、他団体が活動する上での模範事例となっています。

【他団体を大きく上回る規模の植樹活動】

 関係者ときめ細やかに事前調整されることにより、最近の参加人数は300名、累計植栽本数は約19,000本と、他団体を大きく上回る規模で活動をされています。

【植樹に併せた啓発活動・保育作業の実施】

 植樹に合わせて学習会を開催して参加者に松林保全の必要性を啓発されるとともに、植樹後も下刈りや除伐などの保育作業などにも、熱心に取り組まれています。

高見さん 植樹の様子

 写真左:高見さん、右:植樹の様子

下草刈り

 写真:保育作業(下刈り)の様子

 

 

有限会社木村有機農園(代表取締役:木村晴貞さん)(雲南市吉田町)

 有限会社木村有機農園は、旧吉田村の地域づくりに尽力され、安全安心な農産物の生産・販売や、新規就農者の研修を受け入れるなど後継者の育成に尽力されています。

 また、平成25年3月にオープンした道の駅「たたらば壱番地」では、産直市とレストランを経営され、地域の活性化に大きく貢献されています。

【安全安心なエコロジー農産物の生産、販売】

 中四国地域第1号のエコファーマーとして、安全安心なエコロジー農産物を生産し、県外の小売店や消費者へ直接販売をして多くのファンを獲得されています。また、有機農業を志向する就農者の研修を受け入れて地域の後継者育成にも取り組まれています。

【道の駅での産直市、レストランの経営】

 道の駅「たたらば壱番地」では、産直市とレストランを経営されています。産直市では、管内の生産者約200名が農産物や加工品を出荷しており、6次産業化の推進や農業所得の向上につながっています。レストランでは、地元産のそば粉にこだわった十割そばなど、集客が見込める地域資源を活かした魅力あるメニューづくりを進めています。

 その結果、オープンしてからの来場者数が50万人を超え、地元雇用の創出(産直市とレストランで15名雇用)や、交流人口の増大など、地域活性化に大きく寄与しています。

 

木村さん 有機栽培のほうれん草

写真左:研修生に説明する木村代表取締役、右:有機栽培のほうれんそう

 

 

品川喜代市さん(邑智郡美郷町)

 品川氏は、中山間地という不利な条件下でありながら、農地を集積して大型露地野菜経営を確立しておられ、その経営手法は近隣の若手農業者等のモデルとなっています。

 地域農業を守るため、集落営農にも組合長として取り組むほか、新規就農者の研修を積極的に受け入れるなど担い手育成にも熱心で、地域の活性化に大きく貢献しておられます。

【積極的な農地集積】

 担い手が不在の地区で積極的に農地を集積して規模を拡大し、懸念された耕作放棄を未然に防いでこられました。経営品目は、管内の振興品目を中心に作付けを行っておられ、その経営面積は邑智郡で最も大きく、水田転作としては県内でも有数の規模となっています。品川氏の経営手法は近隣の若手農業者等の目標となっており、同様の経営が育成されつつあります。

【地域農業の維持・活性化に寄与】

 平成5年頃より町内で進められた集落営農組織に組合長として参加され、地域の水稲栽培の担い手として活躍しておられます。また、新規就農者の研修を受け入れ、町内で就農した就農者と研修終了後も交流を続けられています。

 

品川さん 白ネギ収穫

写真左:品川さん、右:白ネギの収穫作業

 

福島充さん(江津市渡津町)

 福島氏は、地元で定置漁業を営む真和漁業生産組合の専務理事として、同組合が実施する地元中高校生を対象とした漁業体験の受け入れや船上指導等を担当しておられます。また、水産高校の卒業生を採用するなど、後継者の育成に積極的に取り組んでおられます。

 定置漁業の漁獲物の高鮮度処理・販路開拓にも積極的に取り組まれ、その成果は県内外の関係者からも注目されています。

【地元中高生の漁業体験の実施】

 10年以上前から、地元の中学生や浜田水産高校生を対象とした漁業体験を行っており、福島氏は受け入れや船上指導において中心的な役割を担っておられます。また、水産高校卒業生の採用などにより雇用の受け皿になっており、水産業の若い担い手づくりにも寄与しています。

【漁獲物の付加価値向上】

 定置漁業で漁獲された水産物は、船上から販売まで漁獲物の処理や鮮度管理が徹底されており、「真和ブランド」として市場から高く評価されています。船上処理や販売先との商談などにあたっては、福島氏が中心となって取り組んでおられます。

 

福島さん 水高生乗船

写真左:福島さん、右:乗船実習する水産高校生

 

活け〆魚

 写真:漁獲物の高鮮度処理

 

 

阿知波義雄さん(益田市乙吉町)

 阿知波氏は、益田木工団地を拠点に(株)益田原木市場及び(株)佐々木馬一商店の代表取締役として精力的に活動しておられます。低迷を続ける木材産業界にあって、木質バイオマス燃料の生産や大型製材工場の新設など、攻めの姿勢で苦境の打開を図ろうと鋭意努力されており、高津川流域における木材産業の活性化に大きく貢献しています。

【県内の原木市場初の木質バイオマス燃料生産】

 (株)益田原木市場では、平成22年に県内の原木市場初となる木材破砕機を導入し、木質バイオマス燃料の生産を開始されました。今後は増産を計画し、地域の未利用木材の資源化と森林所有者への利益還元に寄与しています。

【大型製材工場の新設】

 (株)佐々木馬一商店では、高品質製材製品主体の生産による地域材の高付加価値化や、大消費地への販路開拓に取り組んでこられました。平成26年には新工場を稼働させ、生産性を大きく向上させるとともに雇用の場を創出し、地域の活性化に大きく貢献しています。

 

阿知波さん チッパー

 写真左:阿知波さん、右:木質バイオマス燃料生産のための木材粉砕機

 

新工場

写真:平成26年から稼働した新工場

 

戸鳴正史さん(隠岐郡海士町)

 戸鳴氏は、和牛繁殖経営を営む認定農業者で、公共放牧場を活用しながら受精卵移植による改良に積極的に取り組むなど、隠岐島内繁殖経営のモデル的存在となっています。

 平成25年度からは、海士町和牛改良組合の組合長に就任され、畜産振興のリーダーとして一層の活躍が期待されています。

【地域のモデル的な農業経営の実践】

 肉用牛(繁殖雌牛)56頭を飼養して子牛生産に取り組む認定農業者で、受精卵移植を活用した和牛改良の推進、飼養管理の改善等に取り組んでおられます。

 平成25年度の隠岐郡畜産共進会においてグランドチャンピオン(最優秀賞)を受賞するなど、経営規模・飼養管理技術とも隠岐を代表する農業者です。

【地域の担い手育成に尽力】

 新規参入企業が公共放牧場を利用する際の調整に尽力されたり、新規着業者への技術的アドバイスされたりするなど、地域の後継者育成に貢献されています。

 

戸鳴さん共進会受賞

 写真左:戸鳴さん、右:平成25年度隠岐郡畜産共進会にて最優秀賞受賞

 

放牧牛

 写真:放牧牛

 


お問い合わせ先

農林水産総務課

島根県農林水産部農林水産総務課

 〒690-8501 
   島根県松江市殿町1番地
TEL:0852-22-5393 FAX:0852-22-5967
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