ヒトメタニューモウイルスは、乳幼児の呼吸器感染症として知られている
RSウイルスと同じニューモウイルス科に属する、2001年に発見されたウイルスです。RSウイルスとは性状および症状が類似しています。世界中に存在し、ほとんどの人が5歳までに初めての感染を経験しています。また、生涯を通じて何回も感染します。
感染経路は、患者のつばや咳のしぶきによる飛沫感染と、手や指を介した接触感染です。4〜5日の潜伏期間の後に咳、発熱、喘鳴、さらに重症化した場合には、気管支炎、肺炎を発症します。
このウイルスに対する特異的な薬はないので、それぞれの症状に対する治療をおこないます。
ヒトメタニューモウイルスやRSウイルス感染症は、乳幼児のほか、高齢者での発生もあり、施設での集団発生事例が報告されています。