トップ > くらし > 薬事・衛生・感染症 > 感染症対策 > 感染症情報トップ > 疾患別
感染症情報トップ
対象疾患一覧
疾患別
カレンダー
感染症 週報
グラフ一覧

新型インフルエンザ
対象疾患一覧報告数と届出基準新型インフルエンザ情報
≪インフルエンザ≫

新型インフル関連



リンク
現在、島根県では、新型インフルエンザ対策行動計画については、”対策の段階”に則した改定作業を行っております。
 

島根県新型インフルエンザ対策行動計画(概要)

平成17年12月26日
島根県健康福祉部薬事衛生課
1.計画策定の目的
 近年、東南アジアにおいて高病原性鳥インフルエンザがヒトに感染した事例が多発して いることから、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザの発生が危惧されています。
 そのため、島根県は、新型インフルエンザが発生した場合を想定し、あらかじめ具体的 な対応策を検討し、その流行に応じた対策を迅速かつ的確に実施するため「島根県新型イ ンフルエンザ対策行動計画」を策定しました。
2.行動計画の構成
 発生状況を「WHO世界インフルエンザ事前対策計画(2005年5月)」及び我が国の「新 型インフルエンザ対策行動計画(平成17 年11 月厚生労働省)」に準じて、6段階のフェ ーズ(段階)に分け、さらにそのフェーズ(段階)ごとに、「計画と連携」、「サーベイラン ス」、「予防と封じ込め」、「医療」及び「情報・共有」の5分野について、具体的な行動内 容を記載しました。
なお、各フェーズにおける状況は、「表1」のとおりです。
<表1> 各フェーズにおける状況
フェーズ(段階)状 況
フェーズ1 感染リスクは低いが、ヒトへ感染させるウイルスが動物から検 出されたので、将来の新型インフルエンザ発生予防を講じる段 階
フェーズ2 ヒトへの感染リスクの高いウイルスが動物から検出されたの で、新型インフルエンザ発生に向けた対策を講じる段階
フェーズ3 動物のインフルエンザがヒトへ感染した事例が起こったので、 新型インフルエンザ発生に向けた対策を強化する段階
フェーズ4 ヒトからヒトへ感染する新型インフルエンザが確認(発生は小 規模)されたので、患者発生対策及び感染拡大防止対策を講じ る段階
フェーズ5 新型インフルエンザによる感染拡大(集団発生)が起こってい るので、患者対策及び拡大防止対策を強化する段階
フェーズ6 新型インフルエンザによるパンデミック(大流行)が起こって いるので、社会全体での新型インフルエンザ対策を講じる段階
(急速な感染拡大)
後パンデミック期 大流行が発生する前の状態に回復する時期
※ フェーズ2〜6については、さらに、海外のみで発生した場合は(A)、国内で発生した場合は(B)に分けることとしました。
※ 現在は、フェーズ3A(海外で動物のインフルエンザがヒトに感染した事例が発生)。
3.新型インフルエンザの流行規模の推計
 CDC(米国疾病管理センター)の推計モデルに、本県の状況を当てはめて推計しまし た。その結果、本県の場合は、全県人口の25%が新型インフルエンザに罹患すると想定 した場合に医療機関を受診する患者数は、「表2」のとおり推計されます。

<表2> 医療機関の受診患者数の試算
区分最小値最大値中間値
外来患者数79,360人144,587人99,087人
入院患者数1,307人3,494人2,790人
死亡者数 563人1,071人765人

 また、流行時には、入院患者への対応にあたり、医療機関において約600床が必要で あると推計されます。
4.フェーズ3Aにおける主な対策
(1)本行動計画の策定
(2)発生時対応のための推進体制構築
(3)治療薬としての抗インフルエンザウイルス薬(タミフル)の確保
○ 備蓄計画、及び市場流通量を迅速に把握する体制の構築
(4)発生時の医療提供体制の構築
○ フェーズ4〜5における医療提供体制の構築
 ・医療圏域ごとに、新型インフルエンザ対応医療機関の決定
○ フェーズ6における医療提供体制の検討
 ・医療圏域ごとに、パンデミック時入院対応医療機関(全県下で600床)の検討
5.新型インフルエンザ対策の推進体制構築
 本県では、「新型インフルエンザ連絡会議」を設置し、新型インフルエンザに関する情報 の共有化を図ります。また、発生時は、危機管理対策の一環として「島根県危機管理対策 本部」を設置し、関係各課が一体となり危機管理体制をとることとします。
6.抗インフルエンザウイルス薬(タミフル)の確保
 発生予測から、本県における外来患者総数約145,000 人分についての治療薬を確保しま す。その備蓄計画は「表3」のとおりです。
<表3>(新型インフルエンザ治療薬の備蓄計画)
区分平成17年度平成18年度平成19年度
県の備蓄───31,000人分31,000人分62,000人分
国が確保31,000人分31,000人分62,000人分
流通備蓄分21,000 人分21,000人分
合 計145,000人分
※ 通常のインフルエンザ治療薬としてのタミフルも、全国で毎年約1,200 万人 分が流通しています。

【参考】国の行動計画
外来受診者数(全国) 2,500 万人
(1)政府、都道府県備蓄分
(内訳)政 府
都道府県
2,100 万人
1,050 万人
1,050 万人
(2)流通備蓄分400 万人
7.フェーズ4〜5における主な対策
 新型インフルエンザウイルスが確認されれば、国は、新型インフルエンザを感染症法に 基づく指定感染症に指定するとともに、新型インフルエンザに対する症例定義を行います。
 発生事例に対し、感染症法に基づき、患者・疑い患者及び患者の接触者等への対応を適 切に実施するとともに、出入国者対策や県民の活動制限等により感染拡大防止対策を行い ます。
(1)感染拡大防止対策
○ 県民の社会活動の制限
・不特定多数の集まる活動の自粛勧告
・患者と接触した者が関係する学校・施設等の臨時休校等の要請
・新型インフルエンザ様症状の認められた従業員等の出勤停止・受診の勧告
・発生地域における住民等に対する、マスクの着用、うがい・手洗いの勧奨
(2)医療提供体制
○ 新型インフルエンザの疑い患者並びに患者は、「表4」の新型インフルエンザ対応医 療機関において外来診療及び入院治療を行います。
<表4> 新型インフルエンザ対応医療機関一覧
医療圏域名医療機関名(県下9箇所)
松江圏域松江赤十字病院
松江市立病院
国立病院機構松江病院
雲南圏域公立雲南総合病院
出雲圏域県立中央病院
大田圏域大田市立病院
浜田圏域国立病院機構浜田医療センター
益田圏域益田赤十字病院
隠岐圏域隠岐広域連合立隠岐病院
※ 感染症指定医療機関(予定含む)及び結核病床を 有する医療機関
8.フェーズ6(パンデミック)における主な対策
 厚生労働大臣の非常事態宣言を受けて、「島根県危機管理対策本部」を設置し、非常事態 対応体制をとることとします。
 入院への対応を弾力的に実施できるように、感染症法に基づく入院勧告及び措置を中止 するとともに、フェーズ4〜5における感染拡大防止対策のさらなる強化を図ります。
(1)医療提供体制
○ 全医療機関において診断・治療を行うとともに、入院治療は重症患者に行うことと します。
○ 入院患者は、フェーズ3で検討したパンデミック時入院対応医療機関において、入 院の受け入れを行います。
○ 状況に応じて、備蓄している抗インフルエンザウイルス薬を流通させます。
○ 抗インフルエンザウイルス薬の適正使用、及び抗インフルエンザウイルス薬が万一 不足する場合は、予め決定した優先投与者順に投与するよう医療機関に周知します。
(2)在宅患者等への支援
○ 市町村・関係団体等の協力を得ながら、新型インフルエンザに罹患し在宅で療養す る者等の支援を行います。
9.県民への呼びかけ
 この行動計画は、新型インフルエンザの発生予防及び発生時に、島根県としてどのよう に行動するかを示したものです。今現在、新型インフルエンザの発生はありません。
 しかし、今から感染の予防並びにまん延を防止するためには、県民の皆様が正しい知識 を持つことや、普段からご自分の健康に気をつけていただくことが不可欠となります。
 個人での新型インフルエンザを予防する方法としては、今までのインフルエンザに対す る注意と同様に、
(1)流行時には人混みを避けること
(2)鼻やのどの粘膜を守るためにマスクを着用しうがいを励行すること
(3)帰宅時や食事の前には手をよく洗うこと
といった基本的な衛生状態を保つ努力が必要です。
島根県感染症情報センター