●サーベイランスの目的
国内で発生している急性の呼吸器感染症の状況を把握するために、「急性呼吸器感染症(ARI)」を定義し、合致する症例数及び収集された検体又は病原体から、
患者数や病原体等を集計し、国内の傾向(トレンド)や水準(レベル)を踏まえた、呼吸器感染症の状況を把握する。
また、新興・再興感染症の発生を迅速に探知する。
●定点の対象疾患の範囲
定点把握している五類感染症及び新たに五類感染症に位置づける
「急性呼吸器感染症」を範囲とする。
具体的には、インフルエンザ、COVIDー19、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、A群溶血性レ
ンサ球菌咽頭炎、及び新たに五類感染症に位置づける「急性呼吸器感染症」を対象疾患とする。
●症例定義
咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のいずれか1つ以上の症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状であり、
かつ医師が感染症を疑う外来症例
※
※ 感染症危機を起こす呼吸器感染症が「発熱しない」頻度が高い場合がありうることや、これまで定点把握しており、発熱を伴わない頻度が
比較的高いRSウイルス感染症等も幅広く含めることができるよう、「発熱の有無を問わない」定義とする。
●病原体定点の対象疾患の範囲
インフルエンザ、COVIDー19、RSウイルス、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、
百日咳、クラミジア肺炎、マイコプラズマ肺炎、及び新たに五類感染症に位置づける「急性呼吸器感染症」を対象疾患とする。