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急性弛緩性麻痺
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急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く。)
AFP:Acute Flaccid Paralysis

急性弛緩性(しかんせい)麻痺とは
 急性弛緩性麻痺(Acute Flaccid Paralysis。以下「AFP」という。)は、急性灰白髄炎(以下「ポリオ」という。)等の急性な弛緩性麻痺を呈する疾患の総称です。
 弛緩性麻痺とは、筋肉を収縮させる機能が失われ、だらりとした状態になり、動かすことができない状態を表しています。AFPはポリオ(ポリオウイルスが原因)に限らず、ほかのウイルス感染症や、ギランバレー症候群等でもみられることがあります。
 つまり、AFPという疾患名は、特定の病原体による特定の病気を指しているのではなく、様々な原因で起こりうる、特徴的な症状(弛緩性麻痺)を起こす病気をすべて含んでいることになります。
感染症発生動向調査での取り扱い
 AFPの原因となる病原体のうち、克服に向けた対策が重点的にとられているのは、ポリオです。
 世界保健機関(WHO)は、ポリオ対策の観点から、各国でAFP を発症した15歳未満の患者を把握し、 当該患者に対してポリオにり患しているか否かの検査(以下「ポリオウイルス検査」という。) を実施することで、ポリオが発生していないことを確保することを求めています。
 これを踏まえ、我が国においても、AFP を発症した15 歳未満の患者に対してポリオウイルス検査が確実に実施されることを担保するために、AFP を発症した15 歳未満の患者のうち、ポリオでない者の届出をおこなうこととなりました。
届出
 5類感染症(全数把握)にAFP(ポリオを除く。)が追加されます。
 医師がAFP(ポリオを除く。)を発症した15 歳未満の患者を診断したときは、できるだけ速やかに当該患者の年齢、性別等を都道府県知事に届け出てください。(注:ほとんどの5類疾患は診断後7日以内に届出とされていますが、AFPはポリオとの鑑別が必要で、公衆衛生的な対応が必要となる場合もあることから、できるだけ速やかな届出をお願いします。)
追加年月日
 平成30年5月1日


島根県感染症情報センター