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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2021年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が3件(出雲圏域2件、浜田圏域1件)、 腸管出血性大腸菌感染症が3件(松江圏域1件、雲南圏域2件)、 つつが虫病が1件(浜田圏域)、 ウイルス性肝炎が2件(出雲圏域1件、浜田圏域1件)、 劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(松江圏域)、 梅毒が2件(松江圏域1件、浜田圏域1件)、 侵襲性肺炎球菌感染症が1件(松江圏域)、 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が4件(松江圏域2件、大田圏域1件、益田圏域1件)、 水痘(入院例)、 が1件(出雲圏域)、 百日咳が1件(松江圏域)、 新型コロナウイルス感染症が36件(雲南圏域6件、出雲圏域30件)、 報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 10月 730件、 11月 737件、 12月 1027件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇手足口病 :(18.3)。 11月の4倍以上に増加しています。 最も多いのは出雲圏域ですが、全県的な流行といえる状態です。 半日?1日高熱で皮疹が軽いタイプと、発熱はなく皮疹が強いタイプが見られ、複数の起炎ウイルスが検出されています。 今後の動向に注意が必要です。
〇ヘルパンギーナ :(1.4)。 出雲圏域で流行していましたが、10月のピーク後、11月は10月の半数、12月は11月の半数でした。 このまま収束すると思われます。
〇感染性胃腸炎 :(18.9)。 11月とほぼ同数から微増でした。 圏域別では定点当り報告数が最も多かったのは雲南圏域、次いで出雲圏域、そして益田圏域と松江圏域がほぼ同じでした。 毎年晩秋から冬期に多い疾患ですので、もうしばらくは要注意です。
〇A群溶連菌咽頭炎 :(1.8)。 11月よりも少し減少しました。 全般的に、コロナ自粛で感染症が減少していますが、細菌感染症である本症は、ウイルス疾患よりも減少の程度が小さいように見受けられます。
〇インフルエンザ :(0.0)。 4月以降報告がありません。
発生推移グラフ グラフ凡例
手足口病報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎および急性出血性結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが1件および淋菌感染症が4件 の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :0件。〇無菌性髄膜炎:1件。〇マイコプラズマ肺炎:1件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :27件。地区別では東部3件(11%)、中部7件(26%)、西部17件(63%)、隠岐0件 年代別では70歳以上が20件(74%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :1件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2021年10月〜2021年12月の検出結果)
 手足口病からコクサッキーA6が主に、ヘルパンギーナからコクサッキーA4が主に検出されています。 この外、咽頭炎・扁桃炎からアデノウイルス1型、2型、5型、コクサッキ−A4型が検出されています。
2021年10月から2021年12月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーASFTSV新型コロナ合計
12546
手足口病   18  9
ヘルパンギーナ   101  11
咽頭炎86     14
扁桃炎2211   6
SFTS     2 2
COVID-19      7171
その他1  1   2
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