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県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が7件(雲南圏域1件[1]、出雲圏域5件[1]、隠岐圏域1件)、 梅毒が1件(出雲圏域)、 侵襲性肺炎球菌感染症が3件(松江圏域2件、大田圏域1件)、 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 1月 2958件、 2月 1373件、 3月 677件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇インフルエンザ :(3.2)。 県内全域の患者報告数は週を追うごとに減少し、2月の5分の1の報告となっています。 中旬以降、週の定点当たり報告数は[1]を下回り、例年より早く収束に向かっています。 大田圏域(8)および出雲圏域(4)では報告数がやや多い状況です。 迅速検査ではA型およびB型が検出されています。
〇感染性胃腸炎 :(12.3)。 冬季に流行する疾患ですが、県内全域の患者報告数は減少しています。 松江圏域(21)では定点当り20人以上の患者報告数となっています。 手洗いの励行、食品の十分な加熱等に注意し、発症した場合は吐物や便を適切に処理しましょう。
〇A群溶連菌咽頭炎 :(6.5)。 県内全域の患者報告数は減少傾向です。 12月以降、松江圏域(11)および出雲圏域(9)では報告数のやや多い状況が続いています。
〇伝染性紅斑 :(1.4)。 県内全域の患者報告数は減少傾向です。 雲南圏域(4)、出雲圏域(3)および松江圏域(1)浜田圏域(1未満)で患者発生報告があります。 妊娠初期に感染すると胎児の異常や流産がまれに起きることがあり、注意が必要です。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎の患者発生報告はありません。流行性角結膜炎の患者発生報告が2件あります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が13件、 尖圭コンジローマが4件および淋菌感染症が4件の患者発生報告があります。性器ヘ ルペスウイルス感染症の患者発生報告はありません。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :0件。〇無菌性髄膜炎:2件。〇マイコプラズマ肺炎:3件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :29件。地区別では西部14件(48%)、中部11件(38)%、年代別では70歳以上が16件  (55%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :3件。
〇薬剤耐性緑膿菌感染症 :0件。  
2.病原体検出情報(2020年2月〜2020年3月の検出結果)
 インフルエンザ様患者からインフルエンザウイルスAH1(2009pdm)型およびB(ビクトリア系統)型が検出されています。 感染性胃腸炎からノロウイルスG1およびG2型が検出されています。 肺・気管支炎からパラインフルエンザウイルス1型およびヒトメタニューモウイルスが検出されています。 咽頭炎や扁桃炎からアデノウイルス1型、2型、3型、5型、ヒトメタニューモウイルスおよびパラインフルエンザウイルス2型が検出されています。 熱性疾患からアデノウイルス2型、5型およびヒトメタニューモウイルスが検出されています。 無菌性髄膜炎からエコーウイルス30型が検出されています。
2020年2月から 2020年3月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノエコーインフルエンザパラインフルエンザヒトメタニューモノロ
1235630 AH1Bvic12G1G2
インフルエンザ      41      
感染性胃腸炎            16
咽頭炎1312      12  
扁桃炎12 1          
肺・気管支炎         1 1  
熱性疾患 1 1       1  
無菌性髄膜炎     2        
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