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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2017年8月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が9件[5](松江圏域3件[3]、雲南圏域1件、浜田圏域2件[2]、益田圏域1件、大田圏域1件、隠岐圏域1件)、腸管出血性大腸菌感染症が5件[1](出雲圏域3件、大田圏域2件[1])、重症熱性血小板減少症候群が1件(雲南圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(出雲圏域)、ジアルジア症が1件(浜田圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が4件(松江圏域2件、出雲圏域1件、浜田圏域1件)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が3件(松江圏域2件、出雲圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 6月 1,214件 7月 1,587件 8月 1,562件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(2.4)。隠岐圏域(18.4)で第32週[13.5]に注意報レベル[10.0]を超える流行となっているほか、松江圏域(4.0)、出雲圏域(0.7)、益田圏域(0.5)および浜田圏域(0.3)で患者発生報告があります。松江・出雲・浜田・益田・隠岐でA型が、益田でB型が検出(迅速診断)されています。
○手足口病 :(19.4)。県内全域の患者報告数は減少しています。第32週まで県内全域で警報レベル[5.0]を超える流行、第33週から警報レベル終息基準値[2.0]を超える流行となっています。益田圏域(52)で第31〜35週、出雲圏域(24)で第31、32、34週、大田圏域(18)で第31〜33週、雲南圏域(16)で第35週に警報レベル[5.0]を超える流行となっています。松江圏域(11)で第31〜34週に警報レベル終息基準値[2.0]を超える流行となっているほか、浜田圏域(8)で患者発生報告があります。
○感染性胃腸炎 :(18.8)。県内全域の患者報告数はほぼ横ばいですが、松江圏域(29)、大田圏域(29)、出雲圏域(19)及び益田圏域(19)でやや流行しているほか、各圏域で患者発生報告があります。手洗いの励行と食品の取扱いに注意しましょう。
○A群溶連菌咽頭炎 :(6.9)。県内全域の患者報告数はやや減少しています。隠岐圏域(26)で第31週[13.0]に警報レベル[8.0]を超える流行となっているほか、大田圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。合併症を来さないよう早期診断と確実な治療が重要です。
○RSウイルス感染症 :(5.5)。松江圏域(11)および益田圏域(7)で第35週に定点当り5.0人を超える流行となっているほか、大田圏域および隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
○流行性耳下腺炎 :(4.8)。県内全域の患者報告数はやや増加しており、過去5年間の同期に比べ多い状況が続いています。出雲圏域(16)では第31〜35週に注意報レベル[3.0]を超える流行となっているほか、各圏域で患者発生報告があり注意が必要です。有効な予防方法は予防接種で、現在、任意予防接種として1歳以上で接種することができます。
○ヘルパンギーナ :(4.5)。県内全域の患者報告数は減少しています。出雲圏域(9)および雲南圏域(7)でやや流行しているほか、隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
発生推移グラフ グラフ凡例
手足口病報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎が4件(松江圏域)の患者発生報告があります。手洗い等感染予防を心掛けましょう。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が12件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが1件及び淋菌感染症が5件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :1件。出雲圏域1件の患者発生報告があります。
○無菌性髄膜炎 :1件。出雲圏域1件の患者発生報告があります。
○マイコプラズマ肺炎 :3件。雲南圏域1件、大田圏域1件および益田圏域1件の患者発生報告があります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :19件。地区別では西部からの報告が14件(74%)を、年代別では70歳以上が13件(68%)を占めています。
2.病原体検出情報(2017年7月〜2017年8月の検出結果)
 インフルエンザ患者からAH1pdm2009型が検出されています。咽頭結膜熱からコクサッキーウイルスA10型が検出されています。感染性胃腸炎からノロウイルスG2型、サポウイルス、コクサッキーウイルスA2型,6型が検出されています。手足口病からコクサッキーウイルスA5型,A6型,A10型,A16型およびエンテロウイルス71型が検出されています。ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA2型,A5型,A10型が検出されています。肺・気管支炎からパラインフルエンザウイルス1型,3型、RSウイルス、ライノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、エコーウイルス3型、コクサッキーウイルスA2型,A5型,B2型およびアデノウイルス5型が検出されています。咽頭炎や扁桃炎からアデノウイルス1型,2型,5型、パラインフルエンザウイルス1型,3型、ライノウイルス、ヒトメタニューモウイルスおよびコクサッキーウイルスA2型,A5型,A6型が検出されています。熱性疾患や発疹症からコクサッキーウイルスA6型,A10型が検出されています。SFTS患者1名からSFTSウイルスが検出されています。
2017年7月から2017年8月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーエンテロインフルエンザパラインフルエンザRS ライノヒトメタニューモノロサポSFTSV 合計
125256 10162371AH1 123G2
インフルエンザ            9          9
咽頭結膜熱      1                1
感染性胃腸炎   1 1              31 6
手足口病    11511   1           19
ヘルパンギーナ   45 2                11
咽頭炎182134       2 3241    31
扁桃炎   1 3                 4
肺・気管支炎  111   1 1  2 61061    30
熱性疾患1   25         21      11
発疹症     21                3
SFTS                      11
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