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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2015年6月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が15件[3](松江圏域3件[1]、出雲圏域6件[2]、浜田圏域2件、益田圏域2件、隠岐圏域2 件)、つつが虫病が1件(出雲圏域)、日本紅斑熱が2件(出雲圏域1件、益田圏域1件)、アメーバ 赤痢が2件(益田圏域1件、大田圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 4月 1,809件 5月 1,439件 6月 1,395件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○咽頭結膜熱 :(5.0)。出雲圏域(18)で4月以降漸増しています。全国的には、北海道、広島県等と同様に多い状 況です。
○A群溶連菌咽頭炎 :(13.2)。第20週[5.3](5月中旬)以降漸減しています。益田圏域(18)、出雲圏域(17)及び松江圏域 (16)で特に多い状況です。全国的に過去10年間の同期と比較して最大の流行となっています。
○感染性胃腸炎 :(24.0)。松江圏域(38)及び大田圏域(36)でやや多い状況です。全県の患者報告数は553件(4週換 算)で、過去5年間の同期(4週換算:572〜835件平均720件)と比べ少ない状況です。
○水痘 :(1.1)。2014年10月から幼児の定期予防接種がスタートしています。全県では散発的な患者報 告数となっており、過去5年間の同期(4週換算:101〜210件平均138件)と比較し、26件(19%)と少な い状況です。
○手足口病 :(11.5)。全国では2011年の大流行に匹敵する流行となりつつあります。全県の患者報告数は、全 国に先駆けて第16週(4月中旬)にピークとなり、その後半減し横ばいに推移していましたが、再び 増加傾向に転じています。大田圏域(32)で大きな流行となっています。
○伝染性紅斑 :全県で6件の患者発生報告があります。2011年1月から2012年7月までの大きな流行の後、非流行 期が続いています。全国的には2011年に並ぶ流行となっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
咽頭結膜熱報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者発生報告が9件あります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、淋菌感染症が6件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :1月からの患者発生報告数累計(月4週で換算)は35件で、大きな流行となった2012年同期 の147件と比較し24%と少ない状況です。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス) :益田圏域では、3月以降月平均19件(月4週で換算)の患者発生報告がありましたが、6月 は5件と減少しています。
2.病原体検出情報(2015年4月〜2015年6月までの検出結果)
 手足口病からは6月に入って東部・中部でコクサッキーウイルスA16型が検出されています。咽頭結膜熱からアデノウイル ス1型及び5型が検出されています。肺・気管支炎からは3月及び4月はヒトメタニューモウイルスが検出されていましたが、6 月は東・中・西部でパラインフルエンザ3型が検出されています。
2015年4月から 2015年6月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAエコーインフルエンザパラインフルエンザライノヒトメタニューモ 腸管アデノA群ロタノロアストロ合計
1256163 B13G1G2
インフルエンザ      4          4
咽頭結膜熱212             16
感染性胃腸炎 121 1  1   2132317
手足口病  11510            26
咽頭炎2         1      3
肺・気管支炎1    1 15 16     15
熱性疾患    2     2      4
発疹症     1           1
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