1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が13件[1](松江圏域6件[1]、出雲圏域5件、益田圏域2件)、日本紅斑熱が1件(益田圏
域)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 3月 2,028件 4月 1,809件 5月 1,439件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
:(2.2)。全県では第20週に[0.5]と流行が終息しています。浜田圏域は第15週、益田圏域は第16週、
その他の圏域は第19週から第22週に[1.0未満]となっています。11月から5月までの患者報告数累計
は8,861件で、過去5年の同期と比較的して2009/2010年シーズンに次ぐ大きな流行となりました。
○RSウイルス感染症
:(0.7)。出雲圏域(3)で月間を通し散発しています。
○咽頭結膜熱
:(4.0)。出雲圏域(12)で第16週から流行が続いています。
○A群溶連菌咽頭炎
:(15.5)。第20週[5.3]をピークに隠岐圏域を除く全圏域で流行しており、特に、益田圏域(23)、
松江圏域(21)及び出雲圏域(19)で多い状況です。全国的に過去10年間の同期と比較して最大の流行
となっています。
○感染性胃腸炎
:(23.5)。2011年11月からロタウイルスワクチンの接種(任意)が可能となっています。全県の患者
報告数は540件(4週換算)で、過去5年間の同期(4週換算:638〜1,210件 平均907件)と比較し
少ない状況です。
○水痘
:(1.5)。2014年10月から幼児の定期予防接種がスタートしています。全県では散発的な患者報告
数となっており、過去5年間の同期(4週換算:119〜238件、平均152件)と比較し、23%程度の35件と
少なくなっています。
○手足口病
:(8.5)。全県では全国的にもいち早く3月から流行が始まりましたが、松江・雲南・出雲・浜田・
益田圏域で半減しています。替わって大田圏域(11)で流行が始まり、隠岐圏域(1)からも患者発生
報告があります。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者発生報告が1件あります。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が12件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が10件の患者発
生報告があります。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
:1月からの患者発生報告数累計は31件で、2014年同期の46件より少ない状況です。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス)
:益田圏域で3月は16件、4月は21件、5月は21件(4週換算)と多発しています。
2.病原体検出情報(2015年3月〜2015年5月までの検出結果)
インフルエンザは第19週に雲南圏域でB型が検出されて以降、検出されていません。感染性胃腸炎からは5月にはエコー
ウイルス3型が検出されています。手足口病からは東部・中部では主にコクサッキーウイルスA6型が検出され、浜田圏域では
コクサッキーウイルスA16型が検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | ライノ | ヒトメタニューモ | ヒトボカ | 腸管アデノ | ノロ | サポ | アストロ | 合計 | ||||||
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型 | 1 | 2 | 5 | 6 | 6 | 16 | 3 | AH3 | B | G1 | G2 | |||||||
インフルエンザ | 5 | 10 | 1 | 16 | ||||||||||||||
咽頭結膜熱 | 2 | 1 | 3 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 3 | 1 | 2 | 14 | ||||||||
手足口病 | 21 | 5 | 26 | |||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | ||||||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 1 | 1 | 9 | 1 | 13 | ||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 |