1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が21件[5](松江圏域8件[3]、雲南圏域1件、出雲圏域7件[2]、浜田圏域1件、益田圏域1件、大田圏域2件、隠岐圏域1件)、
腸管出血性大腸菌感染症(O157)が1件(出雲圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)、
梅毒が1件(浜田圏域)、侵襲性インフルエンザ菌感染症が1件(浜田圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 5月 1,439件 6月 1,395件 7月 1,404件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○咽頭結膜熱
:(3.8)。出雲圏域(15)で4月以降漸増していましたが、第27週[6.8]をピークに漸減しています。
全県の患者報告数は、北海道等と同様に多い状況です。
○A群溶連菌咽頭炎
:(8.5)。5月中旬をピークに漸減しています。松江圏域(15)、出雲圏域(10)及び益田圏域(8)で多い状況です。
全国的に過去10年間の同期と比較して最大の流行となっています。
○感染性胃腸炎
:(18.2)。5月下旬をピークに非流行期に入りました。大田圏域(39)及び松江圏域(24)でやや多い状況です。
○水痘
:(0.6)。全県では散発的な患者報告数となっており、過去5年間の同期(4週換算:37〜100件 平均79件)と比較し、14件(18%)と少ない状況です。
○手足口病
:(22.5)。全国では2011年及び2013年の大流行に匹敵する流行となっています。全県の患者報告数は、全国に先駆けて第16週(4月中旬)にピーク[5.2]となり、
その後半減しましたが、再び第29週(7月中旬)[6.4]をピークとする流行となっています。特に、出雲圏域(34)、松江圏域(33)及び大田圏域(26)で多い状況です。
○伝染性紅斑
:(0.7)。全県で16件の患者発生報告があります。2011年1月から2012年7月までの大きな流行の後、非流行期が続いていますが、
雲南圏域(4)でやや多い状況です。全国的には2011年に並ぶ流行となっています。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者発生報告が17件(松江圏域15件、浜田圏域2件)と増加しています。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が11件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が4件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○感染性胃腸炎(ロタウイルス)
:益田圏域では、3月以降月平均20件(月4週で換算)の患者発生報告がありましたが、6月は5件、7月は0件と減少しています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:15件。全県で1月から7月までの月平均患者発生報告数は25.3件です。2014年の月平均患者発生報告数39.1件と比較してかなり少ない状況です。
2.病原体検出情報(2015年5月〜2015年7月までの検出結果)
手足口病からは東部・中部で引き続きコクサッキーウイルスA16型が検出されているほか、7月には西部でも再びコクサッキーウイルスA16が検出されています。
肺・気管支炎からはパラインフルエンザ1型、3型が検出されています。東部・中部で伝染性紅斑及び発疹症からパルボウイルスB19型が検出されています。
感染性胃腸炎からノロウイルスG1、G2が検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | パレコ | インフルエンザ | パラインフルエンザ | ライノ | ヒトメタニューモ | A群ロタ | ノロ | アストロ | パルボ | 合 計 | ||||
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型 | 1 | 5 | 6 | 16 | 3 | 1 | B | 1 | 3 | A | G1 | G2 | 19 | ||||
インフルエンザ | 1 | 1 | |||||||||||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | ||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 16 | |||||||
手足口病 | 1 | 7 | 12 | 20 | |||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 1 | 9 | 2 | 1 | 14 | |||||||||||
熱性疾患 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||||
発疹症 | 2 | 2 | |||||||||||||||
伝染性紅斑 | 2 | 2 |