1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が8件[1](松江圏域2件[1]、出雲圏域2件、浜田圏域2件、益田圏域1件、隠岐圏域1件)、梅毒
が1件[1](松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 1月6,083件 2月2,702件 3月2,028件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
:(16.5)。全県では第10週に[3.2]まで衰退した後、第12週[4.8]に小さな再燃があり、東部は第13週[7.1]、
中部は第11週[4.8]、西部は第11週[4.1]に再燃が見られています。第13週の時点では、松江圏域[7.1]、
大田圏域[7.0]及び雲南圏域[5.3]で患者報告数がやや多い状態が続いています。
○RSウイルス感染症
:(1.8)。東部では第11週から患者報告がなくなり、中部では散発的な患者報告数となっています。西
部では益田圏域で第4週から、浜田圏域で第11週から再燃が続き、3月の患者報告数は31件となっていま
す。
○A群溶連菌咽頭炎
:(20.1)。松江圏域(31)では昨年5月から患者報告数が多い状態が続いており、雲南圏域(30)でも第12
週から患者報告数が多い状態となっています。全国的にも過去10年間の同時期と比較して患者報告
数がかなり多い状況です。また、島根県は、鳥取県とともに全国でトップクラスの流行となっています。
○感染性胃腸炎
:(22.3)。12月を鋭いピークとして半減しましたが、大田圏域(52)、松江圏域(24)及び益田圏域(23)で
は患者報告数が多い状態が続いています。
○水痘
:(1.1)。10月から幼児の定期予防接種がスタートしています。全県では散発的な患者報告数となって
おり、過去5年間の同時期の患者報告数(4週換算)73〜173件、平均116件に比較し、2割程度の25件と患
者報告数は少ない状態です。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者発生報告が1件あります。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、淋菌感染症が5件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:大田圏域で1件(5歳〜9歳)の患者発生報告があります。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス)
:11月から月2件の患者発生報告が続いていましたが、3月は益田圏域で16件の患者発生報告が
あります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:31件の患者発生報告があり、その内24件は西部からの患者発生報告となっています。
2.病原体検出情報(2015年1月〜2015年3月までの検出結果)
今シーズンのインフルエンザはA香港型(AH3)が主流行株ですが、3月はA香港型が3株、B型が5株とB型優位となっています。松
江圏域、出雲圏域の手足口病から引き続き、コクサッキーウイルスA6型が検出されています。肺・気管支炎からRSウイルス、ヒ
トメタニューモウイルス、ヒトボカウイルス等が検出され、3月にはヒトメタニューモウイルスが主に検出されています。感染性
胃腸炎からはノロウイルスG2が多数検出されているほか、ノロウイルスG1、A群ロタウイルス、サポウイルスなどが検出されてい
ます。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | RS | ライノ | ヒトメタニューモ | ヒトボカ | A群ロタ | ノロ | サポ | 合計 | |||||
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型 | 1 | 2 | 6 | 16 | 18 | 25 | AH3 | B | A | G1 | G2 | ||||||
インフルエンザ | 1 | 82 | 6 | 1 | 90 | ||||||||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 1 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 2 | 1 | 15 | 2 | 22 | ||||||||||
手足口病 | 17 | 1 | 18 | ||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||
肺・気管支炎 | 2 | 2 | 5 | 3 | 12 | ||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | |||||||||||||||
発疹症 | 1 | 1 |