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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2015年3月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が8件[1](松江圏域2件[1]、出雲圏域2件、浜田圏域2件、益田圏域1件、隠岐圏域1件)、梅毒 が1件[1](松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 1月6,083件 2月2,702件 3月2,028件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(16.5)。全県では第10週に[3.2]まで衰退した後、第12週[4.8]に小さな再燃があり、東部は第13週[7.1]、 中部は第11週[4.8]、西部は第11週[4.1]に再燃が見られています。第13週の時点では、松江圏域[7.1]、 大田圏域[7.0]及び雲南圏域[5.3]で患者報告数がやや多い状態が続いています。
○RSウイルス感染症 :(1.8)。東部では第11週から患者報告がなくなり、中部では散発的な患者報告数となっています。西 部では益田圏域で第4週から、浜田圏域で第11週から再燃が続き、3月の患者報告数は31件となっていま す。
○A群溶連菌咽頭炎 :(20.1)。松江圏域(31)では昨年5月から患者報告数が多い状態が続いており、雲南圏域(30)でも第12 週から患者報告数が多い状態となっています。全国的にも過去10年間の同時期と比較して患者報告 数がかなり多い状況です。また、島根県は、鳥取県とともに全国でトップクラスの流行となっています。
○感染性胃腸炎 :(22.3)。12月を鋭いピークとして半減しましたが、大田圏域(52)、松江圏域(24)及び益田圏域(23)で は患者報告数が多い状態が続いています。
○水痘 :(1.1)。10月から幼児の定期予防接種がスタートしています。全県では散発的な患者報告数となって おり、過去5年間の同時期の患者報告数(4週換算)73〜173件、平均116件に比較し、2割程度の25件と患 者報告数は少ない状態です。
○手足口病 :(9.1)。益田圏域(15)、出雲圏域(14)、松江圏域(12)で漸増しています。島根県は、全国でトップの 流行となっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者発生報告が1件あります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、淋菌感染症が5件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :大田圏域で1件(5歳〜9歳)の患者発生報告があります。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス) :11月から月2件の患者発生報告が続いていましたが、3月は益田圏域で16件の患者発生報告が あります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :31件の患者発生報告があり、その内24件は西部からの患者発生報告となっています。
2.病原体検出情報(2015年1月〜2015年3月までの検出結果)
 今シーズンのインフルエンザはA香港型(AH3)が主流行株ですが、3月はA香港型が3株、B型が5株とB型優位となっています。松 江圏域、出雲圏域の手足口病から引き続き、コクサッキーウイルスA6型が検出されています。肺・気管支炎からRSウイルス、ヒ トメタニューモウイルス、ヒトボカウイルス等が検出され、3月にはヒトメタニューモウイルスが主に検出されています。感染性 胃腸炎からはノロウイルスG2が多数検出されているほか、ノロウイルスG1、A群ロタウイルス、サポウイルスなどが検出されてい ます。
2015年1月から 2015年3月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAエコーインフルエンザRSライノ ヒトメタニューモヒトボカA群ロタノロサポ合計
126161825 AH3BAG1G2
インフルエンザ    1 826   1     90
咽頭結膜熱1                1
感染性胃腸炎 1   1       2115222
手足口病  171             18
咽頭炎          1 1    2
肺・気管支炎         2253    12
熱性疾患 1               1
発疹症  1              1
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