1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が3件(松江圏域1件、出雲圏域1件、浜田圏域1件)、レジオネラ症が1件(松江圏域)、劇症型溶
血性レンサ球菌感染症が1件(松江圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(松江圏域)、カルバペネム耐
性腸内細菌科細菌感染症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 12月2,488件 1月6,083件 2月2,702件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
:(37.3)。全県では第3週[44.5]に警報レベル[30.0]を大きく超えた後、第6週[15.5]から漸次、第7週
[10.6]、第8週[6.2]、第9週[5.0]へと衰退しています。第9週の時点では大田圏域[9]、松江圏域[7]及
び出雲圏域[6]でやや多い状態となっています。
○RSウイルス感染症
:(1.9)。全県では第48週[4.2]をピークに急速に減少しましたが、益田圏域(10)で第4週から患者報告
数が増加しています。2014年7月からの累計患者報告数は、東部345件、中部449件及び西部154件となっ
ています。
○A群溶連菌咽頭炎
:(14.9)。松江圏域(32)で5月から患者報告数が多い状態が続いています。出雲圏域(11)でもやや多い
状態となっています。鳥取県では全国でトップの流行となっています。
○感染性胃腸炎
:(28.8)。12月に鋭いピークとなり、その後半減しましたが、大田圏域(52)、雲南圏域(32)、出雲圏
域(32)及び松江圏域(31)では患者報告数が多い状態が続いています。
○水痘
:(2.1)。10月から幼児の定期予防接種がスタートしています。雲南圏域(5)、出雲圏域(3)及び松江圏
域(3)で患者報告数がやや多い状態となっていますが、2月の48件は過去5年の2月の件数(99〜156;平
均121件)の約4割と少ない状態であり、12月から同様の状態が続いています。
3)眼科定点報告
2月の患者発生報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が10件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が7件の患者報告があります。
5)基幹病院報告
○感染性胃腸炎(ロタウイルス)
:ノロウイルスが流行する季節ですが、ロタウイルスが11月以降継続して報告されています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:2014年1年間の月平均患者報告数は39件でした。2015年1月、2月の月平均は26.5件と少ない
状況です。
2.病原体検出情報(2014年12月〜2015年2月までの検出結果)
インフルエンザはA香港型(AH3)が主流行株ですが、2月(第7週)に益田圏域でB型が1例検出されています。感染性胃腸炎から
はノロウイルスG2が多数検出されているほか、ノロウイルスG1、A群ロタウイルス、サポウイルスなどが検出されています。
松江圏域、出雲圏域の手足口病からコクサッキーウイルスA6型が検出されています。コクサッキーウイルスA6型は発疹症からも
検出されています。1月以降の肺・気管支炎からヒトメタニューモウイルス、ヒトボカウイルスが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | インフルエンザ | RS | ライノ | ヒトメタニューモ | ヒトボカ | A群ロタ | ノロ | サポ | 合計 | |||||
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型 | 5 | 5 | 6 | 1 | 3 | 18 | 25 | AH3 | B | G1 | G2 | |||||||
インフルエンザ | 1 | 89 | 2 | 92 | ||||||||||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 2 | 1 | 3 | 1 | 19 | 2 | 28 | |||||||||||
手足口病 | 5 | 5 | ||||||||||||||||
ヘルパンギーナ | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | ||||||||||||||||
扁桃炎 | 1 | 1 | ||||||||||||||||
肺・気管支炎 | 2 | 3 | 2 | 2 | 9 | |||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | |||||||||||||
発疹症 | 1 | 1 |