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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2014年8月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が11件[2](松江圏域3件[1]、出雲圏域4件[1]、浜田圏域1件、益田圏域1件、大田圏域1件、隠岐 圏域1件)、腸管出血性大腸菌感染症が3件[1](益田圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、レプトスピラ 症が1件(出雲圏域)、ウイルス性肝炎が1件(松江圏域)、梅毒が1件(浜田圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症 が1件(出雲圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 6月1,641件 7月1,332件 8月1,051件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(0.2)。第34週に浜田圏域で2件、第35週に出雲圏域で4件の患者発生報告(成人例が4件)があります。
○RSウイルス感染症 :(1.4)。7月中旬から出雲圏域で報告され、益田圏域及び雲南圏域でも患者発生報告があります。益 田圏域(6)及び出雲圏域(2)で患者報告数が多くなっていますが、昨年と比較すると3分の1程度の患者 報告数となっています。
○咽頭結膜熱 :(2.0)。出雲圏域(3)及び松江圏域(2)では患者報告数が大きく減少していますが、益田圏域(5)では 増加しています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(6.3)。5月下旬から6月上旬をピークに漸減しています。松江圏域(12)の患者報告数は7月の約半数 になっていますが、多い状態が続いています。
○感染性胃腸炎 :(21.1)。患者報告数が少ない時期になり、6月のピーク時の6割程度となっています。
○水痘 :(2.0)。患者報告数が少ない時期ですが、大田圏域(8)及び浜田圏域(4)では患者報告数が増加してい ます。
○ヘルパンギーナ :(7.0)。7月上旬をピークに漸減しています。大田圏域(22)は第30週〜第34週にピークがあり、患者 報告数が多くなっています。
○流行性耳下腺炎 :(0.9)。益田圏域(5)で7月から患者報告数がやや増加しており、今後更に増加する可能性があります。
発生推移グラフ グラフ凡例
RSウイルス感染症報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 患者発生報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が7件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が8件の患者報告が あります。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :本年は夏季に流行がみられていません。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :月平均件数は2012年28.9件、2013年35.4件でしたが、本年の8月までの平均は39.9件と なっています。
2.病原体検出情報(7月〜8月までの検出結果)
 第35週に出雲圏域でインフルエンザウイルスA香港型(AH3)が検出されました。ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルス A4型、A10型が検出されており、7月後半からはA10型が優勢となっています。その他、コクサッキーウイルスA4型は熱性疾患、 咽頭炎から、A10型は手足口病、咽頭炎からも検出されています。無菌性髄膜炎の散発例からコクサッキーウイルスB4型(中部 )、エコーウイルス6型(西部)が検出されています。
2014年7月から 2014年8月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコインフルエンザパラインフルエンザRS ヒトメタニューモノロ風しん合計
1244510 1461AH33 G1
インフルエンザ           1     1
咽頭結膜熱  1              1
感染性胃腸炎     11   1    1 4
手足口病     2           2
ヘルパンギーナ   7 5           12
咽頭炎   1 42          7
扁桃炎  1              1
肺・気管支炎   1        211  5
熱性疾患21 21  3    3    12
無菌性髄膜炎       1 1       2
先天性風しん症候群                33
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