1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が11件[2](松江圏域3件[1]、出雲圏域4件[1]、浜田圏域1件、益田圏域1件、大田圏域1件、隠岐
圏域1件)、腸管出血性大腸菌感染症が3件[1](益田圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、レプトスピラ
症が1件(出雲圏域)、ウイルス性肝炎が1件(松江圏域)、梅毒が1件(浜田圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症
が1件(出雲圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算): 6月1,641件 7月1,332件 8月1,051件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
:(0.2)。第34週に浜田圏域で2件、第35週に出雲圏域で4件の患者発生報告(成人例が4件)があります。
○RSウイルス感染症
:(1.4)。7月中旬から出雲圏域で報告され、益田圏域及び雲南圏域でも患者発生報告があります。益
田圏域(6)及び出雲圏域(2)で患者報告数が多くなっていますが、昨年と比較すると3分の1程度の患者
報告数となっています。
○咽頭結膜熱
:(2.0)。出雲圏域(3)及び松江圏域(2)では患者報告数が大きく減少していますが、益田圏域(5)では
増加しています。
○A群溶連菌咽頭炎
:(6.3)。5月下旬から6月上旬をピークに漸減しています。松江圏域(12)の患者報告数は7月の約半数
になっていますが、多い状態が続いています。
○感染性胃腸炎
:(21.1)。患者報告数が少ない時期になり、6月のピーク時の6割程度となっています。
○水痘
:(2.0)。患者報告数が少ない時期ですが、大田圏域(8)及び浜田圏域(4)では患者報告数が増加してい
ます。
○ヘルパンギーナ
:(7.0)。7月上旬をピークに漸減しています。大田圏域(22)は第30週〜第34週にピークがあり、患者
報告数が多くなっています。
3)眼科定点報告
患者発生報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が7件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が8件の患者報告が
あります。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎
:本年は夏季に流行がみられていません。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:月平均件数は2012年28.9件、2013年35.4件でしたが、本年の8月までの平均は39.9件と
なっています。
2.病原体検出情報(7月〜8月までの検出結果)
第35週に出雲圏域でインフルエンザウイルスA香港型(AH3)が検出されました。ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルス
A4型、A10型が検出されており、7月後半からはA10型が優勢となっています。その他、コクサッキーウイルスA4型は熱性疾患、
咽頭炎から、A10型は手足口病、咽頭炎からも検出されています。無菌性髄膜炎の散発例からコクサッキーウイルスB4型(中部
)、エコーウイルス6型(西部)が検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | パレコ | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ヒトメタニューモ | ノロ | 風しん | 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 1 | 2 | 4 | 4 | 5 | 10 | 1 | 4 | 6 | 1 | AH3 | 3 | G1 | ||||
インフルエンザ | 1 | 1 | |||||||||||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 1 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | ||||||||||||
手足口病 | 2 | 2 | |||||||||||||||
ヘルパンギーナ | 7 | 5 | 12 | ||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 4 | 2 | 7 | |||||||||||||
扁桃炎 | 1 | 1 | |||||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | ||||||||||||
熱性疾患 | 2 | 1 | 2 | 1 | 3 | 3 | 12 | ||||||||||
無菌性髄膜炎 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||
先天性風しん症候群 | 3 | 3 |