1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が12件[4](松江圏域8件[3]、出雲圏域4件[1])、腸管出血性大腸菌(O157)感染症が1件(益田圏
域)、A型肝炎が1件(浜田圏域)、アメーバ赤痢が1件(出雲圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(松
江圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算):4月 1,844件 5月 1,509件 6月 1,649件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○咽頭結膜熱
:(3.3)。出雲圏域(6)及び松江圏域(5)で流行が続いていましたが、両圏域ともに第26週には減少して
います。
○A群溶連菌咽頭炎
:(14.9)。益田圏域(24)及び松江圏域(23)で大流行し、出雲圏域(13)及び浜田圏域(8)でも患者報告数
が多い状態です。山陰地方は全国的にも報告が多い状態となっています。
○感染性胃腸炎
:(36.3)。松江圏域(63)で大流行となり、雲南圏域(45)、大田圏域(38)及び出雲圏域(30)でも患者報
告数が多い状態となっています。
○手足口病
:(1.2)。松江圏域(3)で5月末から漸増しています。
3)眼科定点報告
患者発生報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が11件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が3件の患者報告
がありました。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
:1月以降の累計は57件で、その内、大田圏域が28件(49%)を占めています。
○感染性胃腸炎(ロタ)
:4月(25件)及び5月(36件)は患者報告が多くありましたが、第23週(6件)以降、散発的な報告となっ
ています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:2012年及び2013年の月平均件数はそれぞれ28.7件及び35.4件でしたが、本年は6月
までの月平均件数が39.5件となり漸増しています。
2.病原体検出情報(6月までの検出結果)
ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA4型を主体にコクサッキーA10型、エンテロウイルス71型、ライノウイルスが検
出されています。コクサッキーウイルスB1型が中部の無菌性髄膜炎から検出されているほか、東部、西部の咽頭炎・熱性疾
患からも検出されています。感染性胃腸炎からはノロウイルスG1、G2型をはじめ、A群ロタウイルス、サポウイルス、腸管ア
デノウイルス等多種類のウイルスが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | パレコ | エンテロ | パラインフルエンザ | ライノ | ヒトボカ | サフォードカルディオ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロ | サポ | 合計 | |||||||
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型 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 4 | 10 | 1 | 3 | 71 | 1 | 3 | G1 | G2 | |||||||
咽頭結膜熱 | 2 | 3 | 1 | 2 | 1 | 9 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 2 | 1 | 2 | 4 | 3 | 11 | 4 | 28 | ||||||||||||
手足口病 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||||||
ヘルパンギーナ | 1 | 4 | 1 | 1 | 1 | 8 | |||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 3 | 4 | ||||||||||||||||||
肺・気管支炎 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 | |||||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | ||||||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 6 | 6 |