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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2014年5月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が7件(松江圏域2件、雲南圏域1件、出雲圏域2件、益田圏域1件、大田圏域1件)、腸管出血性大 腸菌感染症が3件[2](出雲圏域)、A型肝炎が2件(浜田圏域)、つつが虫病が1件(松江圏域)、日本紅斑 熱が1件(益田圏域)、アメーバ赤痢が1件(出雲圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算):3月 3,820件,4月 1,844件 5月 1,509件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ (5.2)。全県的には第19週[0.9]になり、定点当り1.0人以下の報告数となっています。東部では第22週 [1.5]に定点当り1.0人以上であり流行していますが、隠岐では第18週[0]に、西部では第19週[0.5]に、 中部では第22週[0.3]に定点当り1.0人以下の報告数となっています。
○咽頭結膜熱 (3.1)。出雲圏域(4)の流行は減少し、松江圏域(5)もやや減少しています。全国的には5月になり増加 しています。
○A群溶連菌咽頭炎 (10.4)。出雲圏域(15)の流行は横ばいですが、益田圏域(18)で大流行となり、松江圏域(13)でも増加 しています。例年通り、全国的に、初夏の流行となっています。
○感染性胃腸炎 (31.9)。隠岐圏域の流行は治まっています。松江圏域(55)、大田圏域(50)で大流行となっています。 雲南圏域(24)、出雲圏域(26)及び益田圏域(17)でも流行しています。
○水痘 (5.3)。前月の隠岐圏域に替わり、益田圏域(16)で流行しています。大田圏域(7)及び松江圏域(6)でも やや流行しています。
○ヘルパンギーナ (0.7)。第22週に出雲圏域[2.0]で小流行しています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 咽頭結膜熱報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が5件あります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が11件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が7件の患者報告があります。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :本年1月以降の累計は46件ですが、そのうち大田圏域が21件(46%)を占めています。
○感染性胃腸炎(ロタ) :昨年10月から報告することとなりました。1月〜3月は月に4〜5件でしたが、4月は25件、5月は36 件の患者報告があります。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
 インフルエンザからはA香港型(AH3)、B型が散発的に検出されています。咽頭結膜熱からはアデノウイルス1型、2型、3型が 検出されています。感染性胃腸炎からはノロウイルスG2型をはじめ、A群ロタウイルス、ノロウイルスG1型、サポウイルス、 腸管アデノウイルスが検出されています。ヘルパンギーナからコクサッキーA4型、エンテロウイルス71型が検出されていま す。エンテロウイルス71型は手足口病からも検出されています。肺・気管支炎からパラインフルエンザウイルス1型、3型、 ライノウイルス、ボカウイルスが検出されています。
2014年5月の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAエンテロインフルエンザパラインフルエンザライノ ヒトボカサフォードカルディオ腸管アデノA群ロタノロ サポ合計
123471AH3 B13G1G2
インフルエンザ     34           7
咽頭結膜熱221               5
感染性胃腸炎1            1224111
手足口病    1             1
ヘルパンギーナ   31             4
扁桃炎11                2
肺・気管支炎       1 111      4
熱性疾患1           1     2
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