1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が9件[3](松江圏域4件[1]、出雲圏域2件[1]、浜田圏域1件、益田圏域1件[1]、隠岐圏域1件)、
腸管出血性大腸菌感染症が1件(大田圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(出雲
圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算) : 12月 2,077件、1月 2,560件 、2月 4,068件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
:(75.9)。流行は、全県的に第6週[12.7]から第9週[25.8]へと急速に拡大し、中部では第9週[31.9]に警報
レベルを超えています。全国的には第5週[34.5]にピークとなったのに比べ、本県の流行の立ち上がりは遅
かったものの、流行規模は全国とほぼ同様となっています。
○咽頭結膜熱
:(6.7)。出雲圏域(18)では昨年9月から、松江圏域(6)及び雲南圏域(7)では昨年12月からで小流行が続い
ています。
○A群溶連菌咽頭炎
:(8.0)。県内全域で患者報告はありますが、特に、出雲圏域(19)及び雲南圏域(10)で流行しています。
○感染性胃腸炎
:(26.4)。12月のピーク時に比較し半減していますが、大田圏域(44)のみ前月より増加し、やや多い状況です。
○水痘
:(5.2)。12月をピークに漸減していますが、大田圏域(15)では増加し、益田圏域(13)では前月から引き続
き多い状況です。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が1件ありました。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が7件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、淋菌感染症が10件の患者報告がありました。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
:全国的には非流行期ですが、今年になり、中部で9件、大田圏域で9件、浜田圏域で7件の報告があ
りました。
○感染性胃腸炎(ロタ)
:前月に引き続き、益田圏域で4件の報告がありました。
○メシチリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:41件の報告があり、西部からの報告が73%を、70歳以上の報告が80%を占めています。
2.病原体検出情報(2月までの検出結果)
インフルエンザからはA香港型(AH3)が県下全域、A2009型とB型が隠岐を除く全域で検出されていますが、2月にはB型の検出
数が増加しました。肺・気管支炎からRSウイルス、アデノウイルス6型が検出されています。アデノウイルス6型はインフルエ
ンザ、熱性疾患からも検出されています。感染性胃腸炎からはノロウイルスG2型、サポウイルスが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | エンテロ | インフルエンザ | RS | ヒトメタニューモ | ヒトボカ | ノロ | サポ | 風しん | 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 1 | 2 | 4 | 6 | 8 | 6 | 71 | AH1 | AH3 | B | G2 | ||||||
インフルエンザ | 4 | 1 | 1 | 52 | 16 | 18 | 1 | 93 | |||||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 2 | 15 | 3 | 21 | ||||||||||||
手足口病 | 1 | 1 | |||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | ||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 8 | ||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | ||||||||||||
先天性風しん症候群 | 6 | 6 |