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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2014年1月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が9件[2](松江圏域1件、雲南圏域1件、出雲圏域4件[2]、浜田圏域2件、益田圏域1件)、腸 管出血性大腸菌(O157)感染症が1件(雲南圏域)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(益田圏 域)、先天性風疹症候群が1件(出雲圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算) : 11月 1,413件、 12月 2,077件、1月 2,560件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(29.6)。全県的に第1週[1.5]に流行開始レベル[1.0]となり、第4週[12.4]には注意報レベル[10.0]を超 えました。全国[34.5]では第5週に警報レベル[30.0]に達していますが、本県[13.9]の流行は小さく、過去5 年間の同時期と比較しても最小となっています。注意報レベル[10.0]には、隠岐[14.0]で第3週、西部[21.2 ]で第4週、東部[12.8]で第5週に達していますが、中部[7.8]は、1月未(第5週)現在、注意報レベル[10.0] に達していません。
○咽頭結膜熱 :(6.5)。出雲圏域(18)及び松江圏域(5)で小流行が続き、浜田圏域(6)でも患者報告数が増加しています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.7)。2013年8月以降漸増しており、中部(9)で特に多い状況です。
○感染性胃腸炎 :(39.7)。松江圏域(55)及び出雲圏域(45)では患者報告数が多く、さらに、浜田圏域(23)では12月に比べ 増加していますが、全県的に患者報告数は大きく減少し、12月の3分の2程度になっています。
○水痘 :(6.1)。益田圏域で(14)で患者報告数が増加し、中部(8)及び松江圏域(4)では減少しています。
○RSウイルス感染症 :(2.3)。全県的に9月をピークに漸減しています。雲南圏域(4)及び益田圏域(4)でやや多い状況です。全 国では、例年と同様12月が流行のピークとなっていますが、島根県は、全国平均より流行開始が早く特異 的な流行となりました。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 咽頭結膜熱報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が3件ありました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が11件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、淋菌感染症が3件の患者報告がありました。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :全国的には、非流行期ですが、2013年11月から2014年1月の3か月間に、大田圏域で15件、浜田圏 域で11件の報告があり多い状況です。
○感染性胃腸炎(ロタ) :益田圏域で5件の報告がありました。
○メシチリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :39件の報告があり、西部からの報告が67%を、70歳以上の報告が87%を占めています。
2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
 インフルエンザからはA2009型が隠岐を除く全域、A香港型(AH3)が県下全域、B型が中部と西部で検出されています。肺・気 管支炎からRSウイルスが検出されました。咽頭結膜熱からはアデノウイルス1型、3型が検出されています。感染性胃腸炎から はノロウイルスG2型が多数検出されています。
2013年12月 から 2014年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザRS ヒトボカノロサポ風しん合計
123456 289236 1130AH1AH3BG2
インフルエンザ 1   4 1    2  131641     42
咽頭結膜熱3 4   1      1  1  1    11
感染性胃腸炎11       1    1      232 29
ヘルパンギーナ      1                 1
咽頭炎   1        1           2
肺・気管支炎     2 1          2     5
熱性疾患  1 11    1 1   1  1    7
無菌性髄膜炎           2  2         4
先天性風しん症候群                       44
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