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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2013年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が18件[2](松江圏域5件[1]、出雲圏域5件[1]、浜田圏域4件、益田圏域2件、大田圏域1件、隠 岐圏域1件)、腸管出血性大腸菌感染症(O157)が5件[3](大田圏域)、劇症型溶血性レンサ球菌 感染症が1件(益田圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算) : 10月 1,084件、 11月 1,413件、 12月 2,077件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(0.8)。第52週に全県で[0.4]と増加し、出雲圏域のみ[1.0]と流行レベルに達しています。中国5県では、 山口県[4.3]、岡山県[1.5]は流行レベルを超えており、島根県の流行の立ち上がりは全国的に最も遅い状 況です。
○咽頭結膜熱 :(8.0)。中部(18)で流行が拡大し、松江圏域(7)も増加しています。全国的に、この季節としてはここ10年で最大の流行となっています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3.9)。10月以降増加しており、出雲圏域(8)で特に多くなっています。例年、冬と初夏に流行しますが、全国的に高いレベルの流行となっています。
○感染性胃腸炎 :(60.1)。全県で前月の1.6倍となり、大流行期に入りました。隠岐圏域(105)、大田圏域(78)、松江圏域(76)で特に多い状況です。
○水痘 :(8.2)。流行期に入りましたが、平成22年〜24年の流行規模よりやや小さい状況です。雲南圏域(16)で大きな流行となっているほか、出雲圏域(10)、益田圏域(10)、松江圏域(8)も多い状況です。
○RSウイルス感染症 :(3.9)。全県的に9月をピークに漸減していますが、全域から報告があり、雲南圏域(6)、益田圏域(6)でやや多い状況です。全国的には、例年と同様、12月をピークに大流行の昨年を凌ぐ件数になっており、島根県は、全国平均より流行開始が早く特異的な流行となりました。
発生推移グラフ グラフ凡例
咽頭結膜熱報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が4件ありました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が9件の患者報告がありました。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :患者報告が11件ありました。 全国的には秋以降、ここ5年では2009年と同様の最少レベルの流行でしたが、島根県では、2009年10〜12月の2件に対し、2013年同期は31件と多発しています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :2013年の患者報告数は、例年に比べ少なく、計4件でした。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
 出雲圏域で第49週、52週にインフルエンザウイルスA香港型(AH3)が検出されました。咽頭結膜熱からはアデノウイルス1型、3型が検出されています。感染性胃腸炎からはノロウイルスG2型が多数検出されています。無菌性髄膜炎の散発的な発生があり、コクサッキーウイルスB3型、エコーウイルス30型が検出されています。
2013年11月 から 2013年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーエンテロインフルエンザパラインフルエンザRS ライノノロアストロ合 計
123212 36113071AH3 2G2
インフルエンザ            4     4
咽頭結膜熱2 2         1     5
感染性胃腸炎21  21 12 1     14125
手足口病           3      3
ヘルパンギーナ   2              2
咽頭炎               2  2
肺・気管支炎             12   3
熱性疾患 11  1         1  4
無菌性髄膜炎      2   1       3
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