1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が9件[3](松江圏域6件[2]、出雲圏域1件、益田圏域1件、隠岐圏域1件[1])、腸管出血性
大腸菌感染症が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、破傷風が1件
(出雲圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算) : 7月 1,455件、 8月 1,582件、9月 1,363件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○感染性胃腸炎
:(22.5)。非流行期のため、患者報告数は全県的に少数で推移しましたが、松江圏域(40)及び大田圏域(39
)でやや多い状況です。
○手足口病
:(12.3)。全県的に前月より半減しており、全国的にも同様です。
○ヘルパンギーナ
:(1.5)。大きな流行とならず急減し、前月の2割程度の件数となりました。
○咽頭結膜熱
:(3.3)。出雲圏域(12)で36週をピークに小流行しました。
3)眼科定点報告
急性出血性結膜炎が2件(松江圏域)及び流行性角結膜炎が6件(松江圏域)の患者報告がありました。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が8件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が6件の患者報告が
ありました。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎
:本県は、全国に比較し最大の流行状況となっており、6月からの累計は、昨年の15件に対し、本年は48件
と多くなっています。全国的にも、例年より大きな流行となっています。
○マイコプラズマ肺炎
:隠岐圏域で流行し、本年の累計は93件で、昨年同期(220件)の約4割です。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
:3月以降やや多く、7か月間(3〜9月)の月平均件数は37.8件です。(昨年同期の月平均件数
は28.9件)
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
益田圏域で9月中旬から発生しているインフルエンザの地域流行からインフルエンザウイルスA2009型が検出されています。
RSウイルス感染症の流行を反映して、RSウイルスが肺・気管支炎、熱性疾患等から検出されています。9月の手足口病からの
検出ウイルスはコクサッキーウイルスA16型とエンテロウイルス71型です。中部で流行中の無菌性髄膜炎患者からエコーウイ
ルス6型及び30型のほか、コクサッキーウイルスB3が検出されました。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | エンテロ | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ヒトメタニューモ | ノロ | サポ | 合計 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 2 | 3 | 4 | 6 | 8 | 9 | 10 | 16 | 3 | 6 | 30 | 71 | AH1 | 1 | 3 | G1 | G2 | ||||
インフルエンザ | 6 | 6 | |||||||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | ||||||||||||||||
手足口病 | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3 | 6 | 16 | |||||||||||||
ヘルパンギーナ | 2 | 3 | 5 | ||||||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | ||||||||||||||||
肺・気管支炎 | 4 | 1 | 5 | ||||||||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 9 | ||||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 3 | 24 | 11 | 38 |