1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が11件(松江圏域6件、出雲圏域3件、益田圏域2件)、アメーバ赤痢が1件(浜田圏域)、
風しんが15件(松江圏域1件、雲南圏域10件、出雲圏域4件)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(出雲圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算):3月 3,330件、 4月 2,708件、 5月 2,478件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
:(8.9)。先月から漸減が続き、22週[0.62]にようやく終息レベル[1.0]未満となりました。浜田
圏域(15)、雲南圏域(12)、出雲圏域(10)、松江圏域(8)で終息が遅くなりました。
○咽頭結膜熱
:(1.5)。報告が全県に広がっており、特に浜田圏域(5)で報告数が多くなっています。
○A群溶連菌咽頭炎
:(4.8)。隠岐圏域を除く全県で報告が増加し、特に出雲圏域(10)で報告数が多くなっています。
○感染性胃腸炎
:(44.0)。4月末をピークに減少し、患者報告数は、4月の3/4程度になりましたが、松江圏域(73)で
は、4月以降もほぼ横ばいに推移し、大きな流行となりました。
○水痘
:(7.2)。松江圏域(12)と大田圏域(12)で流行しているほか、全県で報告があります。
3)眼科定点報告
患者報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが6件、淋菌感染症が4件の患者
報告がありました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:出雲圏域で1件(年齢区分:60歳以上)報告がありました。本年最初の報告です。
○マイコプラズマ肺炎
:本年の累計は48件(昨年同期は148件)です。全国的に、2月下旬から平年並みの件数に減少し
ています。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
風しんウイルスが新たに成人5名、小児6名から検出されました。 5月にインフルエンザから検出されたウイルスは、
AH3(香港)型とB型です。手足口病からコクサッキーウイルスA6型の検出が続いていますが、減少傾向です。感染性胃腸
炎からはノロウイルスG1、G2型、腸管アデノウイルス、アストロウイルス、A群ロタウイルス、サポウイルスと多種類の
ウイルスが検出されていますが、A群ロタウイルス、サポウイルスとも減少傾向です。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | RS | ライノ | ヒトボカ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロ | サポ | アストロ | 風しん | 合計 | ||||||
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型 | 1 | 2 | 5 | 31 | 6 | 6 | AH1 | AH3 | B | G1 | G2 | |||||||||
インフルエンザ | 1 | 6 | 34 | 18 | 59 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 2 | 1 | 1 | 1 | 27 | 1 | 5 | 15 | 6 | 59 | ||||||||||
手足口病 | 1 | 21 | 22 | |||||||||||||||||
麻疹(疑い例を含む) | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | |||||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 2 | 1 | 3 | 7 | |||||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 10 | |||||||||||||
発疹症 | 4 | 4 | ||||||||||||||||||
風しん(疑い例を含む) | 43 | 43 |