１．県内感染症情報
１）全数報告感染症（１〜５類感染症）[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が13件[1](松江圏域3件、出雲圏域3件、大田圏域4件、浜田圏域2件、益田圏域1件
[1])、日本紅斑熱が3件(出雲圏域)、風しんが19件(松江圏域4件、雲南圏域10件、出雲圏域
4件、益田圏域1件)報告されています。
＊定点からの報告患者数（4週換算） ： 4月 2,708件、 5月 2,478件、 6月 1,340件
２）インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算） [ ]は週当り定点当り報告数
○咽頭結膜熱
：(1.8)。大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域から報告がありますが、浜田圏域(6)、益田圏域(3)で多い
状況です。全国的には、ここ10年で中位の流行となっています。
○A群溶連菌咽頭炎
：(4.6)。平年規模の報告数となっており、出雲圏域（8）、松江圏域（6）でやや多い状況です。
○感染性胃腸炎
:(29.9)。夏の非流行期に向け急減し、患者報告数は、4月の5割になりましたが、隠岐・松江・大田圏域
では月の定点当り報告数が多く、40件台となりました。
○手足口病
:(13.3)。全県的には横這いですが、東部(9)、中部(8)で大きく減り、益田圏域(37)、浜田圏域(29)で26
週に向け大流行となっています。全国的には、西日本で広く流行しています。
○ヘルパンギーナ
:(0.7)。島根県では散発的な患者発生となっていますが、本県を除く中国地区を含めた西日本で流行が拡
大しつつあります。
発生推移グラフ
３）眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が2件ありました。
４）性感染症報告
性器クラミジア感染症が14件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、淋菌感染症が5件の患者報告がありました。
５）基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
：本年の累計は58件(昨年同期は155件)です。圏域別では、雲南圏域23件、浜田圏域23件、大田圏
域10件、隠岐圏域2件です。全国的に、2月下旬から減少傾向となりました。
２．病原体検出情報（６月までの検出結果）
6月に風しんウイルスが新たに成人、小児各3名から検出されました。手足口病からはコクサッキーウイルスA6型の検出が続
いていますが、6月下旬には東部でコクサッキーウイルスA16型も検出されました。インフルエンザウイルスは5月中旬にAH3
(香港)型とB型が1株ずつが検出されて以降、検出されていません。中部と西部で無菌性髄膜炎患者からエコーウイルス6型
が検出されています。
| ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ライノ | ヒトボカ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロ | サポ | アストロ | 風しん | 合計 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 型 | 1 | 2 | 31 | 6 | 16 | 6 | AH1 | AH3 | B | 3 | G1 | G2 | |||||||||
| インフルエンザ | 2 | 6 | 10 | 1 | 19 | ||||||||||||||||
| 感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 19 | 1 | 4 | 9 | 3 | 40 | |||||||||||
| 手足口病 | 21 | 2 | 23 | ||||||||||||||||||
| 麻疹(疑いを含む) | 1 | 1 | |||||||||||||||||||
| 咽頭炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | ||||||||||||||||
| 肺・気管支炎 | 1 | 2 | 1 | 3 | 7 | ||||||||||||||||
| 熱性疾患 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 11 | ||||||||||||
| 発疹症 | 3 | 3 | |||||||||||||||||||
| 風しん(疑いを含む) | 53 | 53 | |||||||||||||||||||
| 無菌性髄膜炎 | 4 | 4 | |||||||||||||||||||