１．県内感染症情報
１）全数報告感染症（１〜５類感染症）[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が6件[3](松江圏域1件、雲南圏域1件、出雲圏域1件[1]、益田圏域1件、大田圏域
2件[2])、Ａ型肝炎が1件(出雲圏域)、梅毒が1件[1](出雲圏域)報告されています。
＊定点からの報告患者数（4週換算）：1月 3,389件、2月 4,340件、3月 3,330件
２）インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算） [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
：(44.8)。10週[13]から13週[7]へと漸減しましたが、なお、ピーク時の3〜4分の1程度の報告があ
ります。益田圏域(66)、浜田圏域(63)から報告が多い状況です。
○感染性胃腸炎
：(56.5)。12〜13週をピーク [15]に、大流行となりました。大田・松江・出雲圏域(69〜71)で特
に多く、本県は、全国的にもトップクラスの流行となっています。
○水痘
：(5.2)。隠岐圏域(14)及び松江圏域(11)で流行しています。
○手足口病
：(4.5)。松江圏域(10)及び出雲圏域(6)で11週をピークに小流行しています。福岡県及び沖縄県で
同様の報告があります。
○RSウイルス感染症
：中部で週当り3〜10件の患者報告数が続きましたが、他地域からの報告は、ほぼ無くなりました。
昨年7月からの患者報告数累計は、全県で975件(昨シーズン同期は738件)になりました。
発生推移グラフ
３）眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が出雲圏域で1件ありました。
４）性感染症報告
性器クラミジア感染症が10件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が7件の患者報告がありました。
５）基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
：2011年132件、2012年289件と大流行しました。今年は、 1〜3月の3か月間に25件(昨年同
期は88件)の患者報告数となっています。
２．病原体検出情報（３月までの検出結果）
インフルエンザウイルスは、AH3(香港)型が12月以降県内全域で検出され、主流行株となっていますが、B型が12月以
降県内全域で、AH1(A2009)型が1月に東部、3月に東部・中部で検出されています。手足口病からコクサッキーウイルス
A6が検出されています。感染性胃腸炎からノロウイルスG1、G2の他、サポウイルス、A群ロタウイルス、アストロウイルスが
検出されています。2月下旬に、西部の麻しん(疑い)患者から風しんウイルスが検出されており、今後の動向に注意が必要です。
| ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフ ルエンザ | RS | ライノ | ヒトボカ | A群ロタ | ノロ | サポ | アストロ | 風しん | 合計 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 型 | 1 | 2 | 5 | 11 | 31 | 6 | 6 | AH1 | AH3 | B | G1 | G2 | ||||||||
| インフルエンザ | 1 | 1 | 5 | 110 | 13 | 2 | 132 | |||||||||||||
| 咽頭結膜熱 | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||||
| 感染性胃腸炎 | 2 | 1 | 1 | 11 | 1 | 8 | 14 | 4 | 42 | |||||||||||
| 手足口病 | 1 | 6 | 7 | |||||||||||||||||
| 麻しん(疑い) | 2 | 2 | ||||||||||||||||||
| 咽頭炎 | 1 | 1 | 2 | 4 | ||||||||||||||||
| 肺・気管支炎 | 1 | 1 | 2 | 2 | 6 | |||||||||||||||
| 熱性疾患 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 6 | ||||||||||||||
| 発疹症 | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
| 無菌性髄膜炎 | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
| その他 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | |||||||||||||||