１．県内感染症情報
１）全数報告感染症（１〜５類感染症）[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が8件[3](松江圏域1件、出雲圏域2件[1]、浜田圏域1件[1]、益田圏域2件[1]、大田
圏域2件)、レジオネラ症が2件(出雲圏域)報告されています。
＊定点からの報告患者数（4週換算）：11月 1,342件、12月 2,438件、1月 3,389件
２）インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算） [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ
：(56.9)。1週[2.2]に流行に入り、3週[14]には急増し、5週[27]には警報レベルに近づきました。
浜田圏域(83)と松江圏域(63)で多かったですが、第5週の状況では東部、中部、西部、隠岐のいず
れも[25]〜[28]と、同規模の流行です。本県の流行規模は中国地区内で最小であり、全国的にみ
ても少ない報告数です。
○感染性胃腸炎
：(39.8)。昨年末の50週のピークの半数弱に減少し、横這いに推移しています。大田圏域(81)と松江
圏域(53)は4週にもピークがありました。
○水痘
：（6.6）。52週をピークに漸減しています。松江圏域（11）は前月から横這いでやや多い報告です。
○百日咳
：浜田圏域で1歳児、1名の報告がありました。県内では一昨年の12月以来の報告です。
○RSウイルス感染症
：中部は39週、東部と西部は49週にピークがありました。その後かなり減少したものの各地域とも
毎週報告が続いています。7月からの累計は全県で909件(昨シーズン同期は601件)になりました。
発生推移グラフ
３）眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が出雲圏域で2件ありました。
４）性感染症報告
性器クラミジア感染症が12件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、淋菌感染症が14件の患者報告がありました。
５）基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎
：昨年は通年的に大流行しましたが、1月も11件の報告があり流行が続いています。
２．病原体検出情報（１月までの検出結果）
インフルエンザウイルスはAH3(香港)型が12月以降県内全域で検出され、主流行株となっていますが、AH1(A2009)型が
11月、1月に東部で、B型が12月に西部、1月に東部で検出されています。肺・気管支炎からはRSウイルス、ライノウイルス、
パラインフルエンザウイルス2型、アデノウイルス2型が検出されています。感染性胃腸炎からノロウイルスG1、G2の他、
サポウイルスが検出されています。無菌性髄膜炎からエコーウイルス6型が検出されています。
| ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ライノ | ノロウイルス | サポウイルス | 合計 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 型 | 1 | 2 | 5 | 31 | 2 | 5 | 8 | 14 | 6 | 18 | AH1 | AH3 | B | 2 | G1 | G2 | ||||
| インフルエンザ | 3 | 40 | 3 | 46 | ||||||||||||||||
| 咽頭結膜熱 | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
| 感染性胃腸炎 | 2 | 1 | 5 | 23 | 1 | 32 | ||||||||||||||
| 手足口病 | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
| ヘルパンギーナ | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||||
| 咽頭炎 | 1 | 1 | 1 | 3 | ||||||||||||||||
| 肺・気管支炎 | 2 | 1 | 1 | 1 | 3 | 2 | 10 | |||||||||||||
| 熱性疾患 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | |||||||||||||||
| 無菌性髄膜炎 | 3 | 3 | ||||||||||||||||||
| その他 | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||||