1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が18件[6](松江圏域2件、雲南圏域2件、出雲圏域4件[2]、浜田圏域3件[1]、益田圏
域1件、大田圏域6件[3])報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算):10月 983件、11月 1,342件、12月 2,438件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○インフルエンザ
:(6.4)。51週[0.34]、52週[0.84]と漸増しました。浜田圏域[2.2]と大田圏域[1.3]は51週に流行レ
ベルになりました。50週に全国的には関東、九州・沖縄をはじめ、広島県が流行レベルになりまし
たが、例年より立ち上がりは緩やかのようです。
○感染性胃腸炎
:(80.8)。50週をピークに全県で特大の流行になりました。特に益田圏域(109)、中部地区(86)、松江
圏域(80)の流行が大きくなりました。4週間の件数では2010年4月の1,582件を上回っています。
○水痘
:(9.3)。流行期になり全県で増加し、益田圏域(21)、大田圏域(13)、松江圏域(10)で特に多いです。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が松江圏域で2件ありました。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が14件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、淋菌感染症が7件の患者報告がありました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:大田圏域で60歳以上の1件が報告されました。
○マイコプラズマ肺炎
:本年の累計は、浜田圏域181件、雲南圏域85件など、計289件になりました。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
インフルエンザウイルスAH1(2009)型が11月に東部、AH3(香港)型が12月に西部の散発例から検出されました。また、
RSウイルス感染症の流行を反映して、肺・気管支炎からRSウイルスが多数検出されています。肺・気管支炎からはその
ほか、パラインフルエンザウイルス2型、ライノウイルス、アデノウイルス2型、コクサッキーウイルスA5型、エコーウ
イルス18型が検出されています感染性胃腸炎からノロウイルスG1、G2の他、サポウイルス、エコーウイルス18型が検出
されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ライノ | ヒトボカ | ノロ | サポ | 合計 | |||||||||
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型 | 1 | 2 | 2 | 5 | 8 | 14 | 6 | 9 | 18 | A2009 | AH3 | B | 2 | G1 | G2 | |||||
インフルエンザ | 2 | 2 | 1 | 5 | ||||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 4 | 5 | 20 | 1 | 30 | |||||||||||||||
手足口病 | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
ヘルパンギーナ | 2 | 1 | 3 | |||||||||||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 8 | |||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 1 | 1 | 4 | 12 | 2 | 21 | |||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 9 | |||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 2 | 2 | ||||||||||||||||||
その他 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 8 |