1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が18件[6](松江圏域4件[1]、雲南圏域2件、出雲圏域4件[4]、浜田圏域2件、益田圏域
4件[1]、隠岐圏域2件)、日本紅斑熱が2件(出雲圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(松
江圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算):9月 938件、10月 983件、11月 1,342件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○RSウイルス感染症
:全県では40週と45週にピークがあり、中部では44週より急減しました。西部は48週が最多となりま
した。7月からの累計は東部204件、中部252件、西部120件で、全県では577件(昨シーズン同
期は141件)になりました。全国的にも39週をピークに例年のピークを前に減少に転じました。
○感染性胃腸炎
:(35.3)。45週より増加しだし48週[15.4]に急増しました。松江圏域(59)、隠岐圏域(38)、出雲圏域
(33)の流行が大くなりました。
○水痘
:(6.2)。48週に増加し流行期に入りました。全域で増加しましたが、隠岐圏域(16)の流行がやや大
きくなっています。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が出雲圏域で1件ありました。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が13件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が6件の患者報告がありました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:浜田圏域で幼児1件、出雲圏域で60歳以上の2件が報告されました。
○マイコプラズマ肺炎
:24件。本年の累計は、浜田圏域172件、雲南圏域83件など、計276件になりました。
2.病原体検出情報(11月までの検出結果)
インフルエンザウイルスA2009型が11月に東部の散発例から検出されました。また、RSウイルス感染症の流行を反映し
て、肺・気管支炎からRSウイルスが多数検出されています。パラインフルエンザ2型が熱性疾患、肺・気管支炎、咽頭炎
・扁桃炎から多数検出されています。熱性疾患からはパラインフルエンザウイルス2型の他、コクサッキーウイルスA2、
A9、A12型、ボカウイルスが検出されています。感染性胃腸炎からはノロウイルスG2、エコーウイルス18型、サポウイル
スが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | エコー | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ライノ | ヒトボカ | ノロウイルス | サポウイルス | 合計 | ||||||||
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型 | 1 | 2 | 31 | 2 | 4 | 5 | 9 | 12 | 6 | 9 | 18 | A2009 | 2 | G2 | |||||
インフルエンザ | 2 | 2 | |||||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 5 | 10 | 1 | 17 | ||||||||||||||
手足口病 | 1 | 1 | |||||||||||||||||
ヘルパンギーナ | 1 | 1 | 2 | 1 | 5 | ||||||||||||||
咽頭炎 | 2 | 2 | 3 | 3 | 1 | 1 | 12 | ||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 1 | 1 | 3 | 13 | 19 | |||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 2 | 4 | 14 | |||||||||||
発疹症 | 2 | 2 | |||||||||||||||||
その他 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 10 |