1.県内感染症情報(5月:第18週から第22週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が20件[12](松江圏域3件[1]、雲南圏域1件[1]、出雲圏域7件[5]、浜田圏域6件[3]、益
田圏域1件、大田圏域2件[2])、腸管出血性大腸菌感染症が3件[1](松江圏域:O157)、つつ
が虫病が2件(雲南圏域1件、出雲圏域1件)、クロイツフェルト・ヤコブ病が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)、破傷風が2
件(出雲圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算):3月 2,653件、4月 2,193件、5月 1,770件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○インフルエンザ
:(3.1)。全県で散発が続きました。特に益田圏域(6)で多く報告されました。
○感染性胃腸炎
:(52.6)。ピークは越えましたが全県で流行が続きました。松江圏域(81)、隠岐圏域(75)で特に多かっ
たです。晩春から初夏の流行としては、全国的に、ここ10年で最多となっています。
○水痘
:(5.5)。3月をピークに漸減しています。初夏の流行期にあたりますが、流行している地域は少なく、
雲南圏域(10)、松江圏域(9)でやや多い報告です。
○伝染性紅斑
:(2.0)。松江・益田圏域で流行が残っていますが、他の地域は散発的になりました。
3)眼科定点報告
患者報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが4件、淋菌感染症が9件の患者
報告がありました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:1月以降、乳児(新生児を含む)、幼児の報告はありません。
○マイコプラズマ肺炎
:2012年の累計は、浜田圏域69件、雲南圏域40件、大田圏域17件となっています。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
インフルエンザからはA香港型(AH3)とB型が検出されています。A香港型は第12週以降検出されていませんでしたが、
第19週、21週に再び検出されました。感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス、ノロウイルスG2型、腸管アデノウイルス、
アストロウイルス、サポウイルスと多種類のウイルスが検出されていますが、3月以降はA群ロタウイルスの検出率が高く
なっています。肺・気管支炎からRSウイルス、ライノウイルス、ヒトボカウイルス、熱性疾患からコクサッキーウイルス
B5型、エコーウイルス7型、RSウイルス、ヒトボカウイルスが検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーB | エコー | ポリオ | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ライノ | ヒトボカ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロウイルス | サポウイルス | アストロ | パルボ | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 2 | 5 | 7 | 2 | AH3 | B | 1 | G1 | G2 | B19 | ||||||||
インフルエンザ | 1 | 12 | 13 | 26 | ||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 2 | 29 | 1 | 17 | 3 | 2 | 57 | ||||||||
咽頭炎 | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 1 | 1 | 3 | ||||||||||||||
熱性疾患 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 | ||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 1 | 1 | ||||||||||||||||
麻疹(疑) | 3 | 3 | ||||||||||||||||
その他 | 2 | 1 | 3 |