1.県内感染症情報(4月:第14週から第17週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は、無症状病原体保有者を再掲
結核が23件[18](松江圏域5件[3]、雲南圏域2件[1]、出雲圏域8件[8]、大田圏域1件[1]、
浜田圏域7件[5])、アメーバ赤痢が1件(出雲圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数(4週換算):2月 5,102件、3月 2,653件、4月 2,193件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○インフルエンザ
:(9.0)。4月は週当たり2.1〜2.7件と横這いに推移しました。隠岐圏域(27)、大田圏域(15)、出雲圏
域(14)で多く報告されました。11月以降の累計は7,070件となりました。
○感染性胃腸炎
:(62.0)。全県的に月末をピークに大流行となりました。特に松江圏域(93)、大田圏域(72)、出雲圏
域(63)で多く報告されました。過去の流行と比較して、晩春から初夏の流行では、ここ5年で2008(H20)
年3月の1,412件を超え最多であり、全国的にも、ここ10年で最多となっています。
○水痘
:(6.1)。松江圏域(10)でやや多く、前月から横這いとなっている他は、報告数は多くありません。本県
は昨年同期が少なく、本年は例年並みですが、全国的には、ここ10年で最小の流行となっています。
○伝染性紅斑
:(2.3)。松江圏域(6)で報告が残っていますが、他地域は散発的になりました。
○流行性耳下腺炎
:(2.2)。前月の中部(4)での再燃が大田圏域(8)にも広がりました。
3)眼科定点報告
患者報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が13件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が7件の患者報告がありました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:1月以降、乳児(新生児を含む)、幼児の報告はありません。
○マイコプラズマ肺炎
:浜田、雲南及び大田圏域で流行が続いています。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
インフルエンザからはA香港型(AH3)とB型が検出されていますが、4月はB型のみが検出されています。感染性胃腸炎
からはノロウイルスG2型、腸管アデノウイルス、アストロウイルス、A群ロタウイルス、サポウイルスと多種類のウイルス
が検出されていますが、3月以降はA群ロタウイルスの検出率が高くなっています。熱性疾患からコクサッキーウイルスB5
型、エコーウイルス7型が検出されています。麻しん(疑)からパルボウイルスB19型が検出されました。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーB | エコー | インフルエンザ | パラインフルエンザ | RS | ライノ | ヒトメタニューモ | 腸管アデノ | A群ロタ | ノロウイルス | サポウイルス | アストロ | パルボ | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 2 | 4 | 5 | 7 | AH3 | B | 1 | 2 | G1 | G2 | B19 | ||||||||
インフルエンザ | 1 | 46 | 12 | 2 | 2 | 63 | |||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 3 | 19 | 1 | 21 | 3 | 2 | 52 | |||||||||
咽頭炎 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||||||
肺・気管支炎 | 3 | 1 | 4 | ||||||||||||||||
熱性疾患 | 3 | 1 | 1 | 2 | 3 | 1 | 11 | ||||||||||||
麻疹(疑) | 5 | 5 | |||||||||||||||||
その他 | 1 | 1 | 2 |