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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 後天性免疫不全症候群が1件(出雲圏域)、結核が21件(松江圏域11件、出雲圏域2件、 浜田圏域6件、益田圏域1件、大田圏域1件)報告されています。
*定点からの報告患者数の月間合計10月 923件 11月 1,352件 12月 2,315件(4週換算)と感染性胃腸炎増加に伴い急増しました。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ :(3.7)。隠岐圏域のみ報告はありませんでした。第48週[0.37]から漸増し、51週[1.26]に流行期 に入り、第52週[1.89]に流行が拡大しました。第52週は中部[3]と東部[2.3]で多く、20〜30代が 全体の2/3を占めました。
○感染性胃腸炎 :(57.1)。 全県で大流行になりました。松江(97)及び大田圏域(75)で特に多いです。全国的に2006 年に次ぐ流行規模です。
○流行性耳下腺炎 :(9.9)。松江圏域(20)で大流行が続き、中部及び大田圏域(9)でもやや多いです。
○水痘 :(7.4)。流行の最中で、8月の4.3倍の件数に上っています。松江及び益田圏域(14)で特に多いで す。
○A群溶連菌咽頭炎 :(7)。東部(9)及び中部(7)で流行中です。全国的に冬季の流行としてここ10年で最大規模となっ ています。
○伝染性紅斑 :(0.6)。 先月より中部(1.6)でやや多いです。
○RSウイルス感染症 :12月中旬より急増し東部(93件)中部(58件)西部(17件)、計168件に上りました。8月からの累計 は東部108件、中部70件、西部26件、計204件(過去最大の流行の2008/09シーズンの同期期間 は計228件)となりました。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎は0件、流行性角結膜炎は2件の患者報告がありました。現在のところ両疾患とも大規模に流行す る兆しはありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が6件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が7件で、 ここ数年患者報告数に大きな増減は起こっていません。また、12月の患者の年齢別では20代から30代の年齢層が大多 数を占めていました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で乳児1件の報告がありました。本年の累計は、乳児4件、1〜5歳未満0件です。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で1〜10歳未満2件の報告がありました。本年の累計は28件です。
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域で7件、浜田圏域で3件(小児9件、成人1件)の報告がありました。全国的にここ10 年で最大規模の流行となっています。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
 インフルエンザからはA香港(AH3)及び新型(AH1pdm)が、感染性胃腸炎からはノロウイルス(G1、G2)及びサルモネラ 等が検出されています。
2010年10月 から 2010年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーノロウイルスインフルエンザサルモネラ合計
23223325G1G2A香港型新型
感染性胃腸炎   1  1421  128
インフルエンザ         163 19
ヘルパンギーナ  2         2
咽頭結膜熱1           1
咽頭炎 1  11      3
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