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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年11月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 ウイルス性肝炎が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(雲南圏域)、急性脳炎が1件 (出雲圏域)、結核が13件(松江圏域7件、出雲圏域2件、浜田圏域2件、大田圏域2件) 報告されています。 定点からの全報告件数 9月 1,013件(4週換算)10月 923件 11月 1,352件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ :(0.29)。第43週より全県で散発し、漸増しつつあります。
○感染性胃腸炎 :(34.1)。 全県で漸増し、圏域別では、松江(58)大田(49)出雲(41)では大流行になってきました。 2007年同月(1,151件)と2008年同月(588件)の中位の報告数(784件)となっています。
○流行性耳下腺炎 :(8.5)。松江圏域(21)で大流行が続き、中部(5)でもやや多かったです。
○水痘 :(6.9)。流行期に入ってきました。益田圏域(16)で流行し、松江圏域(9)及び中部(6)もやや多い です。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3.7)。中部(7)で第46週より流行しています。松江圏域(5)でも多いです。
○咽頭結膜炎 :(1.4)。大田(4)及び出雲圏域(3)で、11月中旬より増加しました。全国的に増加傾向がみられます。
○RSウイルス感染症 :東部(14件)中部(7件)で多発してきており、西部でも2件の報告がありました。8月からの累積は 東部15件、中部12件、西部9件、計36件となります。(多かった2008/09シーズンの同時期は計53件)。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。また、現在のところ両疾患とも大規模に流行 する兆しはありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が15件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が0件で、 ここ数年患者報告数に大きな増減は起こっていません。また、11月の患者の年齢別では20代から30代の年齢層が多数 を占めていました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で乳児の1件。本年小児の累計は乳児3件、1〜4歳は0件です。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で成人3件の報告があり、本年の累計は26件になりました。
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域で成人1件の報告がありました。本年は累計4件と少ない。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :本年の累計は35件です。昨年1年で14件でしたので、本年は多いです。
2.病原体検出情報(11月までの検出結果)
 インフルエンザからA香港型が、感染性胃腸炎からはコクサッキーB群、ノロウイルス(G1、G2)等が、ヘルパンギー ナからはコクサッキーA2型、B4型が、無菌性髄膜炎からコクサッキーB1型が、咽頭炎からアデノウイルス3型、コクサ ッキーA2型及びコクサッキーB3型が検出されています。
2010年9月 から 2010年11月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBパレコポリオノロウイルスインフルエンザ合計
3213411G1G2香港型
インフルエンザ         1010
感染性胃腸炎    11111 5
ヘルパンギーナ 3  1     4
無菌性髄膜炎  1       1
咽頭炎11 1      3
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