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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2011年1月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(益田圏域)、結核が16件(松江圏域12件、雲南圏 域2件、浜田圏域1件、益田圏域1件)報告されています。
*定点からの報告患者数の月間合計11月 1,352件 12月 2,315件(4週換算)1月 4,179件とインフルエンザ増加に伴い急増しました。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○インフルエンザ :(66.4)。第51週[1.26]に流行に入り、年を明けて第2週[13.1]に注意報レベルを超え、第3週[25.3 ]に警報レベルに近づきましたが、第4週[23.5]は横這いでした。地域別では、第3週に隠岐[68]及 び東部[29]で、第4週で中部[23]及び西部[21]で最大の報告となりました。年代別の割合は、5歳 未満21%、5〜9歳22%、10代23%、20歳以上34%となっています。
○感染性胃腸炎 :(38.7)。 第50週をピークに漸減していましたが年を明けた第3週より再燃してきています。圏 域別では、大田(64)及び隠岐(59)で特に多く、松江(43)は先月に比べて半減しました。
○流行性耳下腺炎 :(8.1)。松江圏域(15)で依然として大流行が続き、雲南圏域(17)も先月より大流行しています。
○水痘 :(7.9)。全県では前月からやや減少し始めましたが、浜田(15)及び雲南圏域(7)は流行が拡大し ました。
○A群溶連菌咽頭炎 :(6)。中部(11)及び隠岐(11)で前月と比して倍増し、東部(7)ではやや減少しましたが流行して います。
○伝染性紅斑 :(1.4)。 出雲圏域(6)で12月から報告が増しており、今月も持続してやや多い状況です。
○RSウイルス感染症 :121件。東部(48件)半減し、中部(45件)ほぼ横這い、西部(28件)で倍増しました。8月からの累 計は東部156件、中部115件、西部54件、計325件に上ります。(過去最大の流行の2008/09シーズン の同期期間は計300件)。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告患者数は0例と1例でした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が6件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が4件でし た。過去10年間を通して報告患者数に大きな増減はなく、また、患者の年齢層も性活動の活発な20代から40代が大多 数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域で9件。いずれも1〜4歳です。全国的に昨年10月からの最大規模の流行も縮小し つつあります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :31件。昨年の月平均(46.7件)に比べ少なかったです。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :昨年4月から月当たり2〜5件の報告数で推移しています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :中部1件、西部2件の計3件の報告がありました。昨年の年間の累計は7件でした。
2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
 インフルエンザからは主に新型インフルエンザウイルス検出されていますが、季節性のインフルエンザA香港型、 B型も検出されています。感染性胃腸炎からは主にノロウイルスG2型が検出されていますが、ノロウイルスG1型も少数 検出されています。
2010年11月 から 2011年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノエコーライノノロウイルスインフルエンザサルモネラ合計
235325G1G2新型A香港型B型
インフルエンザ        88326 126
感染性胃腸炎    1 430   136
咽頭炎 111 1      4
肺・気管支炎        3   3
咽頭結膜熱1           1
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