腸管出血性大腸菌感染症が4件(浜田圏域3件、大田圏域1件)、劇症型溶血性レンサ球 菌感染症が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(浜田圏域)、結核が6件(出雲圏域3件、 浜田圏域1件、益田圏域1件、大田圏域1件)報告されています。 定点からの報告患者数の月間合計 8月　1,233件　9月　1,013件（4週換算）10月　923件 (10月は少なかったです）

○感染性胃腸炎 ：(18.6)。　松江圏域(32)、出雲圏域(26)及び大田圏域(20)でやや多いですが、全県では一昨年
同月の2/3です。
○流行性耳下腺炎 ：(8.5)。　松江圏域(22)では前月の2/3になったが大流行が続き、出雲圏域(6)でもやや多かった です。定点当りの件数は全国で第1位が続いています。
○水痘 ：(5.2)。松江圏域、出雲圏域、隠岐圏域(8)及び益田圏域(5)で流行し始め、報告数は、前月の2 倍になりました。
○A群溶連菌咽頭炎 ：（3.1）。隠岐圏域（12）で流行が続いています。
○ＲＳウイルス感染症 ：東・中部で各１件、西部で3件。全国的には2008/09シーズンに次ぐ早い立ち上がりになっています。

　急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。また、現在のところ両疾患とも大規模に流行 する兆しはありません。

　性器クラミジア感染症が14件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが0件、淋菌感染症が6件で、 ここ数年患者報告数に大きな増減は起こっていません。また、10月の患者の年齢別では20代から30代の年齢層が多数 を占めていました。

○細菌性髄膜炎 ：出雲圏域で60歳以上の1件の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 ：出雲圏域で乳児1件の報告があり、本年の累計は23件に上りました。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 ：本年の累計は6件になりました。東部、中部、西部で各2件発生しています。

　感染性胃腸炎からはコクサッキーB群、ノロウイルス(G1、G2)、サポウイルス等の多種類のウイルスが、ヘルパン ギーナからはコクサッキーA2型、A4型、B1型及びB4型と多種類の型が、無菌性髄膜炎からコクサッキーB1型、B4型、 エンテロウイルス71型が検出されています。