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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年9月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が5件(松江圏域2件、雲南圏域1件、大田圏域2件)、アメー バ赤痢が1件(松江圏域)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、梅毒が1件(松江圏域)、結核が 15件(松江圏域5件、出雲圏域4件、益田圏域2件、大田圏域2件、隠岐圏域2件)報告されています。 定点からの全報告数 7月 1,314件 8月 1,233件 9月 1,013件(4週換算)
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○流行性耳下腺炎 :(10.8)。 全国的に7月下旬より漸減していますが、本県は松江圏域(32)の大流行に加え出
雲圏域(4)でも流行が始まり、定点当りの件数は全国で第1位となりました。
○ヘルパンギーナ :(4.4)。 全県的に漸減しましたが、大田圏域(10)、隠岐圏域(9)及び松江圏域(7)で小流行 が持続しています。
○水痘 :(2.4)。非流行期ですが、出雲圏域(5)と松江圏域(4)で散発が起こっています。
○RSウイルス感染症 :4件。浜田圏域で3件、出雲圏域で1件の報告がありました。全国的には2008/09シーズンに匹 敵する早い立ち上がりになっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
流行性耳下腺炎報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。また、現在のところ両疾患とも大規模に流 行する兆しはありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が14件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が8件で、 ここ数年患者報告数に大きな増減は起こっていません。また、9月の患者の年齢別では10代から50代と幅広い年齢層 に拡がっています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲で乳児の1件の報告がありました。小児では2006年以降、乳児7件、1〜4歳2件、5〜9歳2 件が報告されています。
○無菌性髄膜炎 :出雲で乳児2件と10歳未満1件の報告があり、本年の累計は22件となりました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :43件の報告がありました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :5件の報告がありました。 本年の累計25件のうち56%が10歳未満です。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :1件の報告があり、本年の累計は5件となりました。
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
 感染性胃腸炎からはコクサッキーB群、パレコウイルス、サポウイルス等の多種類のウイルスが検出されています が、主に冬季に流行するノロウイルス、ロタウイルスは検出されていません。手足口病からはエンテロウイルス71 型が、ヘルパンギーナからはコクサッキーA4型、B1型、B2型及びB4型と多種類の型が、無菌性髄膜炎からアデノウ イルス2型、コクサッキーB1型、B4型、エンテロウイルス71型と多種類のウイルスが検出されています。
2010年7月 から 2010年9月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコパラインフルエンザポリオエンテロサポ合計
241246253171
感染性胃腸炎  11 1 1 2 17
ヘルパンギーナ 4111       7
無菌性髄膜炎1 1 2     1 5
手足口病          4 4
熱性疾患    1 1 1 1 4
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