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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年4月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(浜田圏域)、結核が6件(松江圏域1件、雲南圏 域1件、出雲圏域2件、益田圏域1件、大田圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
定点からの報告患者数の月間合計は2月2,418件、3月1,666件(4週換算)、4月1,660件
○感染性胃腸炎 :(47.8)。 圏域別では、松江(74)、出雲(62)で、再燃し、隠岐、益田、大田はかなり減 少しました。全国的に4月としてはここ11年で最大レベルの報告数です。
○水痘 :(7.4)。 全県的に2月より漸増し、特に第17週に増加しました。圏域別では、出雲(12) 松江(11)隠岐(8)で多かったです。
○A群溶連菌咽頭炎 :(5.0)。圏域別では、隠岐(8)出雲(6)とも漸減しました。
○手足口病 :(3.4)。 雲南圏域(5)でやや多いですが、全県で発生し漸増しています。1歳代(37%)か ら3歳の報告が多いです。全国的に2000年以降で4月として異例の多さでした。
○ヘルパンギーナ :(2.0)。 松江圏域(4)で前月の半分以下に減少し、出雲圏域(3)でやや増加しました。2 歳をピークに1〜4歳に多いです。
○RSウイルス感染症 :14件。東・中部で少数の報告が続いています。昨年7月以降の累計は478件(東部263件、 中部143件、西部72件)で、2004年以降で最多であった昨シーズンの346件を大きく超えて います。全国的にも今シーズンの流行は特大で、4月の発生も特に多いです。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。また、現在のところ両疾患とも大規模に 流行する兆しはありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が11件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が6件でした。年間を通して患者報告数に 大きな増減は起こっていませんが、患者の年齢層は10代から30代が大多数を占め、低年齢化の傾向が伺えます。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で乳児の1件、成人1件が報告されました。本年の累計は7件になりました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :31件。60歳以上が90.3%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :中部で2件、10歳未満1件、70歳1件の報告がありました。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
 インフルエンザからは新型インフルエンザウイルスのみが検出されており、季節性のインフルエンザAソ連 型、A香港型、B型は検出されていません。感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス等の多種類のウイルスが検出さ れています。また、ヘルパンギーナからはコクサッキーA5型、手足口病からはコクサッキーA5型及びエンテロウ イルス71型が検出されています。
2010年2月 から 2010年4月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAエンテロ腸管アデノA群ロタノロウイルスサポインフルエンザRSウイルスバクター カンピロ合計
16571G2新型
感染性胃腸炎1   217111  133
インフルエンザ        121 13
ヘルパンギーナ  5        5
肺・気管支炎 1       3 4
手足口病  21       3
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