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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年3月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が13件(松江圏域4件、雲南圏域2件、出雲圏域2件、浜田圏域1件、益田 圏域1件、大田圏域2件、隠岐圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は1月3,644件、2月2,418件、3月1,666件(4週換算)
○インフルエンザ :(0.9)。第9週には全県の一定点の週当り件数は0.66と1未満になりました。圏域別で、第9 週に松江及び大田、第10週に浜田及び益田で1未満となりました。その後も漸減し第13週に は全県で2件のみの報告で終息しました。昨年7月以降、AH1pdmウイルスのみが流行しました。
○感染性胃腸炎 :(63.5)。松江圏域(55)は前月より半減しました。出雲、大田及び隠岐圏域では前月から 松江圏域と同規模の流行が続いています。
○水痘 :(6.4)。大田圏域(10)では、報告数が前月より半減しましたが、なお多い状況です。雲南 (8)、出雲(8)及び松江圏域(6)では、前月から増加傾向にあります。
○A群溶連菌咽頭炎 :(6.0)。隠岐(18)及び出雲圏域(12)とも減少傾向にあります。
○流行性耳下腺炎 :(3.3)。益田圏域(11)に加え、雲南圏域(8)でも流行して来ました。全国的に流行が徐々 に大きくなってきています。
○ヘルパンギーナ :(2.3)。松江圏域(6)と雲南圏域で小流行しています。島根県に特異的な傾向です。
○RSウイルス感染症 :75件。11月中旬より全県で多発し、昨年7月以降の累計は464件(東部257件、中部135件、 西部72件)となり、2004年以降で最多の昨シーズンの346件を大きく超えました。3月になり 東部は漸減、中西部は急減しています。全国的に今シーズンは突出して多く、3月になり急 減してきています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の患者報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が16件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が8 件でした。年間を通して患者報告数に大きな増減は起こっていませんが、患者の年齢層は10代から30代が大多数 を占め、低年齢化の傾向が伺えます。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で60歳以上の1件が報告されました。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で5件(乳児1件、10歳未満1件、成人3件)報告されました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :32件。1〜3月の平均は39.3件で比較的に少ないです。
○ペニシリン耐性 肺炎球菌感染症 :中部で60歳代の1件。2008年初めまでは西部で10歳未満の報告が多かったです。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
 インフルエンザからは新型インフルエンザウイルスのみが分離されており、季節性のインフルエンザAソ連型、 A香港型、B型は分離されていません。また、感染性胃腸炎からはノロウイルス等の多種類のウイルスが検出さ れています。また、流行し始めたヘルパンギーナからはコクサッキーA5型、手足口病からはコクサッキーA5型及 びエンテロウイルス71型が分離されています。
2010年1月 から 2010年3月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAエンテロ腸管アデノA群ロタノロウイルスサポインフルエンザRSウイルス合計
1571G1G2新型
インフルエンザ        45247
感染性胃腸炎   141121  19
ヘルパンギーナ 4        4
手足口病 12       3
咽頭結膜熱1         1
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