細菌性赤痢が1件(松江圏域)、腸管出血性大腸菌感染症が1件(雲南圏域)、結核 が9件(松江圏域6件、出雲圏域1件、浜田圏域1件、大田圏域1件)報告されています。

報告患者数の月間合計は9月950件(4週換算）、10月1,760件、11月5,766件
○インフルエンザ :(130.9)　一定点の週当り件数は第45週(22.1)から、第46週(23.6)と大流行となり第47週 (37.3)、第48週(48.0)では警報レベルである30を超えました。圏域別では出雲(第45週： ：41.2)、松江(第46週：31.4)、県央と雲南(第47週：それぞれ51.7と38.7)で超え、他圏域も も漸増しています。11月の4,975件は現在の定点になった2000年度以降で最多であった2003 年1月の4,856件を超え、第48週の1,823件は、同年第4週の1,979件に次いでの報告数となり ます。 11月の年代別件数は乳児39件、1〜4歳701件、5〜14歳3,282件、15〜19歳427件、20〜39歳 347件、40〜59歳147件、60〜79歳26件、80歳以上6件です。第29週からの小児の報告数 は累計で5,178件に上り、推計で、1万5千名、小児の15〜17％が受診したことになります。
○感染性胃腸炎 :(12.0)。圏域別で、松江(21)で多く、出雲(15)県央(13)でやや増加してきましたが、県全 体では例年よりかなり少ない状況です。
○水痘 ：(6.5)。隠岐を除く各地域で同程度に発生しています。流行期に入ってきました。
○Ａ群溶連菌咽頭炎 :(5.7)。中部（14）、松江圏域（3）で増加してきており、報告数は、先月の約2倍になりました。
○RSウイルス感染症 ：東部（23件）に加え、中部（5件）西部（19件）でも多発してきました。

　急性出血性結膜炎の患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は1件と少数の患者報告が続いています。

　性器クラミジア感染症が8件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが4件、淋菌感染症が3件 で、年間を通して患者報告数に大きな増減はありません。患者の年齢層は20代と30代が大多数を占めています。

○無菌性髄膜炎 ：出雲圏域で乳児の１件が報告されました。
○ﾒﾁｼﾘﾝ耐性黄色ﾌﾞﾄﾞｳ球菌感染症 ：43件。本年の10歳未満の報告は累計8件と少ないです。

インフルエンザからは、新型インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス及びライノウイルスが検出 され、季節性インフルエンザ(Aソ連型、A香港型、B型)は検出されていません。10月と11月に分離された新型イ ンフルエンザウイルスからタミフル耐性株が分離されています。感染性胃腸炎ではA群ロタウイルス及びノロウ イルスが検出されています。